長崎大病院(長崎市)は6日、口腔(こうくう)外科で親知らずを抜歯する際、別の歯を誤って抜く医療事故があったと発表した。
同病院では2020年12月と21年4月にも誤抜歯があり、同科の診療を6日から原則停止する。
同病院によると、患者は西彼杵郡の30歳代女性で、今年11月8日、左側上下2本の親知らずを抜くはずだったが、左側下と、誤って右側下を抜いたという。
担当した医師は同16日、患者に謝罪し、改めて左側上を抜歯。病院内での報告を怠っており、その後、患者からの投書をきっかけに誤抜歯が発覚したという。
同病院は「事態を重く受け止めている。口腔外科内に体質的な問題がある」とし、同科で安全な医療体制が整うまで、緊急性が高い診療を除き、原則診療を停止する措置をとるという。