大阪府枚方市の遊園地「ひらかたパーク」で12月30日夜、アトラクションが停止して乗客2人が高さ約50メートルに約4時間取り残されたトラブルで、同園は31日、臨時休園して全てのアトラクションを点検した。その結果、安全が確認されたとして、予定通り1月1日の休園日を挟んで2日から営業を再開すると発表した。トラブルが起きたアトラクションだけは運休して引き続き調べる。救助された2人は体調不良で病院に搬送されたが、31日朝に退院したという。
【写真特集】ひらかたパーク 救助の様子 トラブルが起きたのは、高さ約50メートルから垂直落下するアトラクション「ジャイアントドロップ メテオ」。4人乗りの座席が3台あり、フックで引っかけて塔の頂上付近までつり上げ、フックを外して一気に垂直降下する仕組み。 30日午後7時ごろ、3台に計7人を乗せて頂上まで上昇したところ、フックが外れなくなった。うち2台は地上からの操作で約10分後に降下できたが、20代の男女2人が乗った1台は下ろせなかった。作業員が点検用エレベーターで頂上付近に上がり、棒を使ってフックを外すレバーを操作しようとしたがうまくいかず、午後8時55分ごろ、枚方寝屋川消防組合に119番して救助要請した。 はしご車が出動したが、最大42メートルの高さまでしか届かず、救出できなかった。その後、救助隊員が頂上からロープで降り、座席をつるす金具を手動で外し、午後11時過ぎに座席を降下させて救出した。 岡本敏治園長は31日未明、取材に応じ「乗客に負担をかけ、お騒がせし、申し訳ありません」と謝罪した。岡本園長によると、年1回の法定点検や3カ月に1度の自主点検を行っており、30日の始業前の点検でも異常はなかった。 気象庁によると、30日午後11時の枚方市の気温は3・3度。作業員が取り残された2人に防寒具などを渡そうとしたが、乗客は手がかじかんでいたことなどから受け取れなかったという。【高良駿輔、隈元悠太】
トラブルが起きたのは、高さ約50メートルから垂直落下するアトラクション「ジャイアントドロップ メテオ」。4人乗りの座席が3台あり、フックで引っかけて塔の頂上付近までつり上げ、フックを外して一気に垂直降下する仕組み。
30日午後7時ごろ、3台に計7人を乗せて頂上まで上昇したところ、フックが外れなくなった。うち2台は地上からの操作で約10分後に降下できたが、20代の男女2人が乗った1台は下ろせなかった。作業員が点検用エレベーターで頂上付近に上がり、棒を使ってフックを外すレバーを操作しようとしたがうまくいかず、午後8時55分ごろ、枚方寝屋川消防組合に119番して救助要請した。
はしご車が出動したが、最大42メートルの高さまでしか届かず、救出できなかった。その後、救助隊員が頂上からロープで降り、座席をつるす金具を手動で外し、午後11時過ぎに座席を降下させて救出した。
岡本敏治園長は31日未明、取材に応じ「乗客に負担をかけ、お騒がせし、申し訳ありません」と謝罪した。岡本園長によると、年1回の法定点検や3カ月に1度の自主点検を行っており、30日の始業前の点検でも異常はなかった。
気象庁によると、30日午後11時の枚方市の気温は3・3度。作業員が取り残された2人に防寒具などを渡そうとしたが、乗客は手がかじかんでいたことなどから受け取れなかったという。【高良駿輔、隈元悠太】