奈良税務署(奈良市)の副署長だった50歳代の男性職員が9月、近畿税理士会奈良支部との懇親会で酒に酔い、女性税理士に「お前殺すぞ。支部から追放してやる」などと暴言を吐き、背中などを複数回たたく暴力をふるっていたことがわかった。
関係者によると、懇親会は9月12日夕に奈良市内で開かれた。税務署から元副署長ら4人、支部から被害にあった女性税理士ら14人が出席した。
元副署長は、税務署が支部の協力で毎年度末に開いている確定申告の相談会を巡り、今年の開催後、次回から会場内の配置を変更するよう支部側が要望したことに一方的に立腹。支部側の窓口だった女性税理士に不満を募らせ、懇親会の席での暴言や暴力に至ったという。事態を把握した大阪国税局は、9月21日付で元副署長を同国税局総務部付に異動させた。同国税局は近く、処分する方針。