大好きなアイドルやキャラクターなどを応援する「推し活」。ぬいぐるみ・グッズを様々なシーンで撮影する「ぬい撮り」や、ジャニーズショップ初となるオンライン限定アクスタストアが今年登場し、「アクスタ撮影」も活気づいている昨今。
【写真】小さなお連れさま用に、ミニドリンクとお菓子のサービスもカフェや観光地などに一緒に出かけて、それぞれの「推し」を撮影する人が増えて、それに伴うマナーも気になるところです。「カフェオリオン」(奈良県奈良市)は、「オタクフレンドリーカフェ」として、予約で満席になる日が多い人気店。先月、店内撮影のマナーについてTwitterでアンケートをとったところ、2000以上の投票があり約78%が「ルール提示はあったほうが良い」との結果になったそう。現地で店主や来店客の思いを聞きました。

マナーを書いたガイドブックを作りたい「ぬいちゃんと楽しいお茶のお時間を」と、フジコ店長が同店をオープンしたのは4年前。店内には撮影用に自由に使える小物が用意され、ぬいぐるみなどの「小さなお連れ様」にもミニドリンクとお菓子を出してくれる心遣いも。――今回のアンケートをとったきっかけは?当店では趣味などを堂々と楽しんでいただくため、他のお客さまが写り込まないようにという事以外、細かいルールはないのですが、近年はぬい撮りを始めた方も多くいらっしゃるようで。もっと分かりやすいルール提示が必要なのかなと実施しました。――「ルールが必要」との意見が多かったという結果を受けていかがですか?飲食店さまからも困っている内容のDMをいただきました。「注文前にいきなり撮影を始める」「バーなのに店内を歩いて長時間撮影をされた」「食品をのせる皿にぬいぐるみやアクスタを置く」「大量のグッズで祭壇を組む」などの行為で、やむを得ず撮影を禁止にしたお店もある現状を知りました。作品がらみで急に「聖地」なったお店などは、常連さんにも影響が出てしまいますよね…。――ルールの具体的な明示は必要だと思いますか?そうですね、ただ悪い面だけをSNSなどで批判するのではなく、お互いが嫌な思いをしないように最初からマナールールを提示して正しく、楽しい撮影が広まればと。そのためにも、今回の内容を踏まえて今後はクラウドファンディングで、基本的なマナーを書いたガイドブックを作りたいと思っています。希望するお店にも置いてもらって、各店のガイドラインも書き込んでもらったりできればと思います。――なるほど、店により基準は異なりますよね。近年の推し活の高まりで他にも感じることは?お店側がお客さまにマナーを求めるように、お店側にもモラルが必要だと思います。特にSNSの宣伝で「推し活」にちなみ、無許可でキャラクターなどに関わる独自のグッズやメニューを載せているお店もありますので…。――改めまして、推し活も楽しめるお店としてメッセージをお願いします。元々私も趣味を追求するのが大好きなので、日常的においしいお菓子や趣味などの話を存分に楽しめる空間を作りたくてこの店を始めました。コロナ禍前は海外からも「ぬい撮り」に興味を持った方が来られたり、事前確認をした上で等身大パネルと一緒に来店された方など、さまざまな楽しみ方をされていますね。今後もオタ活のマナー向上や啓発活動に努めたいと思います。◇ ◇連日売り切れになる手作りのスコーンやこだわりの紅茶、「推し色クリームソーダ」などのメニューをそろえる同店。取材日は、メニューとともにアニメキャラのマスコットやアイドルのアクスタを撮影する姿がありました。大阪から訪れた女性客は「大人になっても、お店に好きな物を持って来れるのは貴重ですよね。それにここは食器・スイーツなど隅々までこだわりがある居心地のよさが好きです」と笑顔で話し、何度も訪れているそう。マスコットを手で持ち浮かして撮影するなど、衛生面から皿には置かないよう留意しているといい、「食器類は繊細なものもありますし、ぬい撮り=マナーが悪いというイメージが定着しないように。こんなに楽しい文化がなくなってしまったら悲しいですから」と日々の心がけを明かしてくれました。「カフェオリオン」奈良市椿井町41-2F ※予約優先(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・塩屋 薫)
カフェや観光地などに一緒に出かけて、それぞれの「推し」を撮影する人が増えて、それに伴うマナーも気になるところです。
「カフェオリオン」(奈良県奈良市)は、「オタクフレンドリーカフェ」として、予約で満席になる日が多い人気店。先月、店内撮影のマナーについてTwitterでアンケートをとったところ、2000以上の投票があり約78%が「ルール提示はあったほうが良い」との結果になったそう。現地で店主や来店客の思いを聞きました。
「ぬいちゃんと楽しいお茶のお時間を」と、フジコ店長が同店をオープンしたのは4年前。店内には撮影用に自由に使える小物が用意され、ぬいぐるみなどの「小さなお連れ様」にもミニドリンクとお菓子を出してくれる心遣いも。
――今回のアンケートをとったきっかけは?
当店では趣味などを堂々と楽しんでいただくため、他のお客さまが写り込まないようにという事以外、細かいルールはないのですが、近年はぬい撮りを始めた方も多くいらっしゃるようで。もっと分かりやすいルール提示が必要なのかなと実施しました。
――「ルールが必要」との意見が多かったという結果を受けていかがですか?
飲食店さまからも困っている内容のDMをいただきました。「注文前にいきなり撮影を始める」「バーなのに店内を歩いて長時間撮影をされた」「食品をのせる皿にぬいぐるみやアクスタを置く」「大量のグッズで祭壇を組む」などの行為で、やむを得ず撮影を禁止にしたお店もある現状を知りました。作品がらみで急に「聖地」なったお店などは、常連さんにも影響が出てしまいますよね…。
――ルールの具体的な明示は必要だと思いますか?
そうですね、ただ悪い面だけをSNSなどで批判するのではなく、お互いが嫌な思いをしないように最初からマナールールを提示して正しく、楽しい撮影が広まればと。
そのためにも、今回の内容を踏まえて今後はクラウドファンディングで、基本的なマナーを書いたガイドブックを作りたいと思っています。希望するお店にも置いてもらって、各店のガイドラインも書き込んでもらったりできればと思います。
――なるほど、店により基準は異なりますよね。近年の推し活の高まりで他にも感じることは?
お店側がお客さまにマナーを求めるように、お店側にもモラルが必要だと思います。特にSNSの宣伝で「推し活」にちなみ、無許可でキャラクターなどに関わる独自のグッズやメニューを載せているお店もありますので…。
――改めまして、推し活も楽しめるお店としてメッセージをお願いします。
元々私も趣味を追求するのが大好きなので、日常的においしいお菓子や趣味などの話を存分に楽しめる空間を作りたくてこの店を始めました。
コロナ禍前は海外からも「ぬい撮り」に興味を持った方が来られたり、事前確認をした上で等身大パネルと一緒に来店された方など、さまざまな楽しみ方をされていますね。今後もオタ活のマナー向上や啓発活動に努めたいと思います。
◇ ◇
連日売り切れになる手作りのスコーンやこだわりの紅茶、「推し色クリームソーダ」などのメニューをそろえる同店。取材日は、メニューとともにアニメキャラのマスコットやアイドルのアクスタを撮影する姿がありました。大阪から訪れた女性客は「大人になっても、お店に好きな物を持って来れるのは貴重ですよね。それにここは食器・スイーツなど隅々までこだわりがある居心地のよさが好きです」と笑顔で話し、何度も訪れているそう。
マスコットを手で持ち浮かして撮影するなど、衛生面から皿には置かないよう留意しているといい、「食器類は繊細なものもありますし、ぬい撮り=マナーが悪いというイメージが定着しないように。こんなに楽しい文化がなくなってしまったら悲しいですから」と日々の心がけを明かしてくれました。
「カフェオリオン」奈良市椿井町41-2F ※予約優先
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・塩屋 薫)