コロナの水際対策が今月11日に緩和され、訪日観光客のビザなし渡航や個人旅行が再開された。円安も手伝い、観光地や繁華街は外国人であふれ返っている。
東京・新宿歌舞伎町の先週末の盛況ぶりについて、地元ホステスは「まるで外国みたいだった。それまで夜はあまり目立たなかった欧米系の観光客がたくさん」と明かす。
歌舞伎町に隣接する新宿ゴールデン街は、海外のガイドブックで「世界一安全なスラム街」と紹介される人気スポットになっている。
「“開国”のニュース後、分かりやすいくらい外国人が増え始めた。路面店だから、先週末は異国の方たちが何組もフラッと入ってきて、一時は立ち飲み状態に。久しぶりに生ビールの樽が空いて、ジョッキが足りなくなった」(ある店員)
そこで、心配されるのが月末のハロウィーンだ。仮装して酔いも手伝い、お祭り騒ぎになりがちだが、器物を破損する者や、痴漢が現れるなど犯罪も多発。
昨年は映画「ジョーカー」の登場人物に仮装した男が電車内で刃物を振り回した事件も起こった。人が増えればトラブルも付き物だけに、何とも気がかり…。
実際、週末の一晩で客が1000人近く踊りに来る都心の外国人向けクラブでは、最近もこんなトラブルがあったという。
「客同士が殴り合って血だらけになっていたし、先週金曜には、1年前に現れた集団スリの一味が懲りずにまた来て、追い返されていた。当時の防犯カメラ映像で注意喚起のポスターを作っていて、店員が顔を覚えてたんだ」(常連客)
今年のハロウィーンはいったいどうなるのだろうか。