暴力団であることを隠して国の新型コロナウイルス対策の持続化給付金などをだまし取ったとして、警視庁は詐欺の疑いで、暴力団十代目飯島会幹部、三輪正美容疑者(62)=川崎市川崎区=ら8人を逮捕した。
うち6人が「コロナで収入が減って苦しかった」などと容疑を認め、残る2人は「暴力団ではない」などと否認している。
逮捕容疑は令和2年4月~3年5月、8人はいずれも暴力団員でないと偽って、持続化給付金などを申請し、計495万円を詐取したとしている。
暴力団対策課によると、飯島会は祭りや観光地の露店を仕切り資金源としていたが、コロナの影響で打撃を受けていたとみられる。暴対課は不正に得た資金が飯島会に流れた可能性もあるとみて捜査している。