こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
僕はLINE公式サービス『トークCARE』にて、年間約1500件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
相談者のなかには「パパ活」をしているという女性も少なからずおりますが、トラブルに巻き込まれたという話もちらほら耳に……。
今回は都内の女子大生・加藤美南さん(22歳・仮名)が、出会ってしまった非道な中年男性とのエピソードを紹介します。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
◆ラブホなどで男女の関係も結ぶパパ活を月2回
パパ活は大別すると、男性と食事だけしてお小遣いをもらうケースと、ラブホなどで男女の関係も結ぶケースに分かれますが、美南さんは後者のパパ活をしていたとのこと。
「私はガチ勢じゃないからパパ活していたのは月2回ぐらい。自分で言うのもなんなんですけど見た目はけっこういいので、1回5万円~にしてました。学生じゃないパパ活友達のなかにはそれで生活してる子もいるし、学生でもハイブランド好きな子もいて、そういうタイプは月に何十万って稼ぐために毎日パパ探しにがんばってる。けど私は『金欠になってきたらそろそろやろうかな』ってぐらいの軽い感じでやってました」
◆身バレ防止を徹底的に警戒してLINEは交換せず
美南さんは清廉な女性で一見すると真面目な女子大生。大学の友達など周囲の人たちからは、実際そういったイメージを持たれているそうで、そんな“表の顔”を守るために会う相手はかなり厳選していたと言います。
「普通のマッチングアプリで“パパ”を探してるんですけど、ほかのパパ活女子と比べると、会うまでのメッセージのやりとりの量はめちゃくちゃ多いと思います。そのオジサンがいきなり下ネタぶっこんで来ないかどうかとか、そういう一般常識があるかは当然チェックしますし、相手の会社名とかまでしっかり聞いて、怪しくない人だってわかってから会うようにしてるんですよ。
あとは会うって決まると『LINE教えて』って言ってくる人が多いんですけど、絶対にLINEは教えないですね。リピーターになってくれる“パパ”もいますけど、何度会ってもLINE交換しないしインスタも教えないです。最初から最後までアプリ内のメッセージ機能だけで完結させてますね」
◆不穏すぎる…“運営により削除されました”
そこまで警戒して慎重にパパ活をしていた美南さんに、ある日、マッチングアプリ内で不穏なメッセージが届いたそうです。
「2回会ったことがあった“パパ”から、『あ、削除されちゃったwww』って入ってて。そのメッセージの前に“運営により削除されました”っていう表示が出ていたんです。何か画像を貼り付けてたっぽいので『何を送ったの?』って聞いたら、すぐにまた画像が送られてきて。今度は運営さんに気付かれる前だったからその写真を見ることができたんですが……服を脱いでベッドの上にいる私が写っていました……」
◆2度目に会ったときはなぜか行為中も黒縁メガネ
美南さんは当然、写真や動画はもっとも警戒しており、着衣状態でさえ撮らせないように徹底していたと言います。しかし、撮られた記憶のないみだらな自分の写真が存在している――動揺しながらも、その“パパ”に会ったときの違和感を思い出し……。

◆“パパ”はメガネ型スパイカメラで盗撮していた
それはレンズの脇に超小型カメラが内臓されているメガネで、装着者視点で写真も動画も撮影できるものだったとか。
「『メガネ型カメラで盗撮したの?』って聞いたら、悪びれもせず『そうだよ、よくわかったねwww』って返事が来て、続けて『次会うときからはタダでいいよね? この意味わかるでしょ?』って脅してきたんです。発狂しそうなほどパニくりました……」
◆パパ活を引退、今でも恐怖心が消えず後悔
美南さんはすぐに気が置けないパパ活友達に相談。
「友達は親身になって心配してくれて、こうアドバイスをくれました。『もう二度と会いません。もしその写真や動画をどこかに流出させたらまず警察に通報しますし、私の全人生をかけてあなたを社会的に抹殺します』って送れと。私は、パパ活のときは身バレ防止のために個人情報が漏れそうなものを一切持っていってないから、確かにそうやって毅然と対応すれば、クズオヤジは何もできなくなる可能性は高いと思いました。
ただ、私の顔がばっちり映った行為中の写真や動画がこの世に存在しているのは事実で、今でも不安な気持ちに襲われることがあります……」
友達のアドバイスどおりに送ると“パパ”はうろたえたように謝罪をしてきて、それ以来、絡んでこなくなったそうです。けれど、いまだに恐怖心が消えないという美南さんはパパ活を引退。後悔の日々を過ごしています。
<文/堺屋大地>