女児2人がはねられた事故現場=3月24日、名古屋市瑞穂区
名古屋市瑞穂区の交差点で3月、小学生の女児2人を乗用車ではねて死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)罪に問われた元会社員藤川幹人被告(52)の公判が5日、名古屋地裁(山田耕司裁判長)で開かれ、検察側は禁錮4年6月を求刑した。
死亡した小学3年の女児(9)の父親は求刑に先立ち、「娘の命を奪い、私たちの人生をめちゃくちゃにした。一生許さない」と意見陳述した。
論告で検察側は、切った爪を車内のごみ箱に捨てることに気を取られ赤信号を見落としたと指摘。「強い非難に値する悪質な運転だ。被害者に何ら落ち度はなく、無念さは計り知れない」と述べた。