まるで雪が積もったかのような異様な光景。その脇を、半袖姿の女性が歩いている。
現場にいた人「『何が起きたんだろう』、『なんでこうなるの』と、不思議な感覚でした」
しかし、これは雪ではない。どうやら泡のようだ。
道路を埋め尽くす、謎の白い泡。
その正体は、スーパーの駐車場付近から噴き出していた消火剤だったのだ。
この騒動は、4日午後、神奈川・大和市の中心部で起こった。
泡は、駐車場のスロープを伝って道路にあふれだし、歩行者や車は、泡を避けるため、通行に影響が出ていた。
警察も交通規制に乗り出すなど、あたりは一時、騒然となった。
しかし、この映像を見る限り、火災が起きているようには見えない。
なぜ、消火剤が噴き出す事態になったのか。
その理由は、映像に映り込む車にあった。
事故を起こし、現場付近に止まっていた車の様子を、目撃者が語った。
現場にいた人「(火災)警報が鳴るような音もして、向かうと、事故があった車があって。右側のサイドミラーが完全に取れていた」
警察やスーパーによると、駐車場を出ようとスロープをおりていた車が、ブレーキとアクセルを踏み間違えたという。
そのはずみで、車は出入り口付近にある消火設備にぶつかり、設備が作動し、泡が噴き出したのだ。
道路が消火剤であふれ、“泡を食う”事態になった今回の事故。
けが人はいなかったという。