住宅街の中で轟音(ごうおん)をたてる、まるで滝のように落差のある水流に、住民たちは悩まされていました。
近隣の住民:「女房はやっぱり眠れないと言って」「(Q.雨戸は?)ほとんど開けない。音がするので、やっぱり」
生活にも影響を及ぼすほどの音を、絶え間なく出し続けるこの“滝”ですが、実は数年前までありませんでした。
突如、滝が出現した理由は、2年前のある「人為的ミス」が原因でした。
群馬県前橋市を流れる一級河川・広瀬川。
そこに突如注ぎ込むことになったのが滝のような轟音をたてる、落差のあるこの流れ。
騒音計で計測してみると80デシベル前後と出ています。声も少し張らないと届かないような騒音になっています。
80デシベルの騒音とは、飛行機の機内と同じ程度のうるささ。 こちらのお宅は、川に一番近い部屋が寝室です。 近隣の住民:「すごいです。(音が)鳴るときはわーっと」「夜になると余計大きく感じるので、私は頭を反対にして…」 騒音軽減のため、枕の位置を窓の反対側にしたといいます。 諦めている住民もいるこの滝のような流れ、以前からあったわけではありません。 比較してみると、数年前は流れどころか、干からびた状態で水がないことが分かります。 関根町自治会・成田清会長:「(Q.2年前まではこういう現象は?)なかったです。そこの発電所が全部止まっているのでここから全部を流している」 この“滝”ができるきっかけは、2020年2月。 すぐ上流の水力発電所で、水を止めての点検中に作業ミスで発電機に水が入り、制御装置が故障、水力発電は今も止まったまま。 現在、上流からの水は水門を通さず、迂回水路を使って流していますが、この迂回水路の出口が“滝”となってしまったのです。 水力発電所を修理すれば滝は消滅するのですが、群馬県知事によると、昨今の事情が加わり修理が遅れています。 群馬県・山本一太知事:「(修理業者の)入札が不調になった理由は、再生可能エネルギーの需要が高まり請負業社が見つからなかった」 群馬県は、発電所の修理を急ぐとともに、防音や水しぶきを抑える工事を来年2月に実施するとしました。
80デシベルの騒音とは、飛行機の機内と同じ程度のうるささ。
こちらのお宅は、川に一番近い部屋が寝室です。
近隣の住民:「すごいです。(音が)鳴るときはわーっと」「夜になると余計大きく感じるので、私は頭を反対にして…」
騒音軽減のため、枕の位置を窓の反対側にしたといいます。
諦めている住民もいるこの滝のような流れ、以前からあったわけではありません。
比較してみると、数年前は流れどころか、干からびた状態で水がないことが分かります。
関根町自治会・成田清会長:「(Q.2年前まではこういう現象は?)なかったです。そこの発電所が全部止まっているのでここから全部を流している」
この“滝”ができるきっかけは、2020年2月。
すぐ上流の水力発電所で、水を止めての点検中に作業ミスで発電機に水が入り、制御装置が故障、水力発電は今も止まったまま。
現在、上流からの水は水門を通さず、迂回水路を使って流していますが、この迂回水路の出口が“滝”となってしまったのです。
水力発電所を修理すれば滝は消滅するのですが、群馬県知事によると、昨今の事情が加わり修理が遅れています。
群馬県・山本一太知事:「(修理業者の)入札が不調になった理由は、再生可能エネルギーの需要が高まり請負業社が見つからなかった」