海面上までつり上げられた観光船「KAZU ☆(ローマ数字1)」=5月、北海道斜里町沖
第1管区海上保安本部(小樽)は24日、北海道・知床岬付近の海岸で17日に見つかった遺体の身元が、近くで沈没した観光船「KAZU 1(カズワン)」の豊田徳幸船長=当時(54)=と確認されたと発表した。DNA型鑑定を実施していた。
豊田船長の遺体は、ボランティアで捜索していた羅臼町の漁師桜井憲二さん(59)が17日午前に知床岬の啓吉湾周辺で発見した。半ズボンのような衣服を身に着けた状態だった。
桜井さんは「責任がある立場とはいえ、船長の家族のことを考えると遺体が見つかって良かった。行方不明の乗客も早く見つかってほしい」と取材に話した。