安倍元首相の国葬を実施するにあたっては、昭恵夫人を含む親族にも意向を確認したというが、おそらく日が経つにつれ「こんなはずではなかった」という気持ちが強まっていったのではないか。反対の声を押し切って行われた国葬に、昭恵夫人の胸中は──。
【写真】遺骨を両手で持つ昭恵夫人。他、結婚時の安倍元首相と昭恵夫人のツーショット 当初の予定とはかけ離れた国葬に、誰よりも頭をかかえていたのが昭恵さんだという。「国葬の実施は“政府が決めるもの”との建前ですが、遺族の意向をまったく無視するわけにはいきません。官邸は内々に昭恵さんや安倍さんの母・洋子さんの意向を確認しました。その際、昭恵さんは『国が決めたことなので、国葬に異論はありません。粛々と進めてほしい』という気持ちを官邸サイドに伝えたそうです」(永田町関係者)

銃撃事件後、悲しみに打ちひしがれた昭恵さんだが、国葬が早々に決まると、前向きに取り組もうとしていた。「一時は自宅にこもりきりだった昭恵さんですが、徐々に友人と連絡を取るようになり、一時は昭恵さんと中高一緒だった友人らが『晋三さんに花を贈ろう』と提案して、久しぶりに同級生のSNSグループで活発にやり取りするようになったそうです。その中で昭恵さんも少しずつ本来の明るさを取り戻していたんです」(昭恵さんの知人) だが国葬が近づくにつれて、昭恵さんの表情は再び沈鬱になっていったという。「費用面での批判に加えて、国葬が決まってから安倍元首相をはじめとした自民党議員と旧統一教会のつながりが次々と発覚。また岸田首相が拙速に国葬を決めたことも、『法的根拠がない』と批判されました」(前出・永田町関係者) 国葬に反対する声は昭恵さんにも向けられた。「昭恵さんのSNSにも『国葬やめろ』との誹謗中傷が殺到するようになり、彼女はSNSを見ることをやめたそうです。昭恵さんもまさか国民の過半数が反対するとは思わなかったはず。本心ではやらなくてもいいと思っていても、最初に『異論はない』と言ってしまった以上、『やっぱりやめた方がいいのでは』とは言えなかったのでしょう」(前出・昭恵さんの知人) さらに、追い打ちをかけたのが「仲間」の離反だ。今年6月、昭恵さんが経営する居酒屋「UZU」で、彼女の還暦祝いが行われ、友人として参加していたデヴィ夫人は9月16日のブログで国葬への反対を表明し、安倍氏を痛烈に批判した。《国葬は天皇陛下のご崩御や、吉田茂首相のように戦後の日本を救った方なら納得ですが、長期政権というだけで、どんな功績があったというのでしょうか》 国民の過半数が反対する中で開催された国葬は盛り上がりに欠け、世論の逆風は吹きやまない。そんな状況に昭恵さんはもはや放心状態だという。「安倍さんの銃撃で警備態制の不備が指摘されただけに、警察は警備に特に力を入れており、都内の安倍邸の周辺道路はバリケードと機動隊によって24時間態制で完全防護されました。ほぼ監禁状態で動きを封じられたうえ、ようやく迎えた国葬が大炎上した昭恵さんは、『もともと私は国葬をやってなんて言ってないのに! なぜこんなことになるの……』と、途方に暮れているそうです」(前出・昭恵さんの知人) さらなる火種は10月15日に安倍氏の地元・山口で予定される「県民葬」だ。「下関のコンベンション施設『海峡メッセ下関』、長門の劇場など8会場を借り上げています。費用の6300万円は山口県と自民党県連などが折半しますが、県民葬にも『法的根拠がない』『費用が高額』との批判があり、昭恵さんはこの先も、遺族なのに肩身が狭いというつらい環境を強いられそうです」(後援会関係者) 国葬という区切りを終えた昭恵さんだが、まだまだ気持ちの晴れない日々が続きそうだ。※女性セブン2022年10月13日号
当初の予定とはかけ離れた国葬に、誰よりも頭をかかえていたのが昭恵さんだという。
「国葬の実施は“政府が決めるもの”との建前ですが、遺族の意向をまったく無視するわけにはいきません。官邸は内々に昭恵さんや安倍さんの母・洋子さんの意向を確認しました。その際、昭恵さんは『国が決めたことなので、国葬に異論はありません。粛々と進めてほしい』という気持ちを官邸サイドに伝えたそうです」(永田町関係者)
銃撃事件後、悲しみに打ちひしがれた昭恵さんだが、国葬が早々に決まると、前向きに取り組もうとしていた。
「一時は自宅にこもりきりだった昭恵さんですが、徐々に友人と連絡を取るようになり、一時は昭恵さんと中高一緒だった友人らが『晋三さんに花を贈ろう』と提案して、久しぶりに同級生のSNSグループで活発にやり取りするようになったそうです。その中で昭恵さんも少しずつ本来の明るさを取り戻していたんです」(昭恵さんの知人)
だが国葬が近づくにつれて、昭恵さんの表情は再び沈鬱になっていったという。
「費用面での批判に加えて、国葬が決まってから安倍元首相をはじめとした自民党議員と旧統一教会のつながりが次々と発覚。また岸田首相が拙速に国葬を決めたことも、『法的根拠がない』と批判されました」(前出・永田町関係者)
国葬に反対する声は昭恵さんにも向けられた。
「昭恵さんのSNSにも『国葬やめろ』との誹謗中傷が殺到するようになり、彼女はSNSを見ることをやめたそうです。昭恵さんもまさか国民の過半数が反対するとは思わなかったはず。本心ではやらなくてもいいと思っていても、最初に『異論はない』と言ってしまった以上、『やっぱりやめた方がいいのでは』とは言えなかったのでしょう」(前出・昭恵さんの知人)
さらに、追い打ちをかけたのが「仲間」の離反だ。今年6月、昭恵さんが経営する居酒屋「UZU」で、彼女の還暦祝いが行われ、友人として参加していたデヴィ夫人は9月16日のブログで国葬への反対を表明し、安倍氏を痛烈に批判した。
《国葬は天皇陛下のご崩御や、吉田茂首相のように戦後の日本を救った方なら納得ですが、長期政権というだけで、どんな功績があったというのでしょうか》
国民の過半数が反対する中で開催された国葬は盛り上がりに欠け、世論の逆風は吹きやまない。そんな状況に昭恵さんはもはや放心状態だという。
「安倍さんの銃撃で警備態制の不備が指摘されただけに、警察は警備に特に力を入れており、都内の安倍邸の周辺道路はバリケードと機動隊によって24時間態制で完全防護されました。ほぼ監禁状態で動きを封じられたうえ、ようやく迎えた国葬が大炎上した昭恵さんは、『もともと私は国葬をやってなんて言ってないのに! なぜこんなことになるの……』と、途方に暮れているそうです」(前出・昭恵さんの知人)
さらなる火種は10月15日に安倍氏の地元・山口で予定される「県民葬」だ。
「下関のコンベンション施設『海峡メッセ下関』、長門の劇場など8会場を借り上げています。費用の6300万円は山口県と自民党県連などが折半しますが、県民葬にも『法的根拠がない』『費用が高額』との批判があり、昭恵さんはこの先も、遺族なのに肩身が狭いというつらい環境を強いられそうです」(後援会関係者)
国葬という区切りを終えた昭恵さんだが、まだまだ気持ちの晴れない日々が続きそうだ。
※女性セブン2022年10月13日号