十分な食事を与えられず、当時5歳の男の子が餓死した事件で、検察側は8日、“ママ友”の女に、懲役15年を求刑した。
赤堀恵美子被告(49)は202年4月、母親の碇利恵被告(40)に指示して、当時5歳だった翔士郎ちゃんに十分な食事を与えず、餓死させた罪などに問われている。
これまでの裁判で、赤堀被告は、一貫して無罪を主張している。
午前の裁判では、赤堀被告の夫が証人として出廷し、翔士郎ちゃんが亡くなった当日の状況などについて証言。
赤堀被告は、目頭を押さえ、涙をぬぐうなどして聞いていた。
検察側は、赤堀被告の支配がなければ、碇被告が罪を犯すことはなかったなどとして、赤堀被告に懲役15年を求刑した。
検察側が求刑を読み上げている間、微動だにせず、検察側の方を真っすぐ見つめていた赤堀被告。
一方、弁護側は、2人に支配関係はなく、碇被告の証言は不合理などと、無罪を主張。
最後に裁判長から言いたいことがあるか尋ねられた赤堀被告は、声を張って、「母親は24時間一緒にいるので、具合が悪いのもわかると思います。すべて母親の責任だと思います」と述べた。
判決は、9月21日に言い渡される。