日本武道館(東京都千代田区)で27日に営まれた安倍晋三元首相の国葬(国葬儀)に反対するデモをめぐり、日本野鳥の会が「国葬反対デモの参加者数をカウントしていた」などとする誤った情報がSNSで拡散されている。
日本野鳥の会では29日、「このような事実は確認していない」などと否定するコメントを同会のホームページ(HP)で公表するとともに、誤った情報を流さないように注意喚起した。
国葬が営まれた日本武道館周辺では27日、実施に反対するデモが行われた。主催者側の発表によると、国会議事堂前には1万5000人、日比谷公園での参加者は1000人だった。一方、ツイッターでは「国葬反対デモの参加者は、日本野鳥の会の集計で307人」などとする根拠不明の情報が投稿され、28日ごろから拡散された。
日本野鳥の会では29日、HPで「9月28日以降、Twitter上にて『当会が安倍元首相の国葬反対運動の参加者をカウントした』というような情報が拡散されています」と指摘した上で「当会ではこのような事実は確認しておらず、この情報の発信についても、当会はいっさい関与しておりません」とコメントした。
日本野鳥の会は昭和9年に創立。希少な野鳥の保護や、バードウオッチングの普及などさまざまな自然保護活動を行っている。同会によると、現在は野鳥保護に伴うカウント調査以外の集計は行なっていないという。