女性につきまとい、衛星利用測位システム(GPS)を送り付けたなどとして、神奈川県警港南署は8日、ストーカー規制法違反の疑いで、相模原市南区相模台の会社員、河野浩与史容疑者(27)を逮捕した。容疑を認めている。

逮捕容疑は1月下旬ごろ、30代の会社員女性宅付近をうろつき、2月1日午後0時10分ごろには、GPSを差し入れた封筒を女性に郵送するなどして、つきまといや位置情報の無承諾取得などのストーカー行為を行ったとしている。

同署によると、河野容疑者と女性は4年前に同じ東京都内の学習講座に通っていたことがあり、河野容疑者が一方的に恋愛感情を抱いていたという。令和2年ごろには、当時女性が住んでいた相模原市内の住宅の近くに転居。さらに今年に入って女性が同県内の別の住宅に引っ越した際には、女性の新しい住所を調べるため、郵便物の転送サービスを悪用してGPS装置を入れた封筒を郵送した。
昨年改正されたストーカー規制法では、相手の承諾なく位置情報を取得することが規制対象となり、同県警で適用されるのは初めてという。