娘の父親を日本人だと偽って出生届を提出したとして、警視庁組織犯罪対策1課と多摩中央署は、電磁的公正
証書原本不実記録・同供用の疑いで、中国籍で三重県四日市市諏訪栄町、マッサージ店従業員、李華(26)
と、横浜市泉区和泉町、美容師、浜口永光(49)の両容疑者を逮捕した。同課によると、2人とも容疑を
認め、李容疑者は「子供が日本国籍を取得すれば、自分も日本にいられると思った」などと供述しているという。

逮捕容疑は、平成20年11月、中国籍の男(33)との間に生まれた女児(3)を、浜口容疑者が父親と偽った
出生届を同区役所に提出したとしている。

同課によると、李容疑者は19年6月、浜口容疑者との婚姻届を同区役所に出していたが、結婚の
実体はなかったとみられる。女児を妊娠した当時も、浜口容疑者は別の窃盗などの事件で収監中だった。

また、女児は李容疑者の知人とともに昨年6月、中国に出国していたが、東京都で保管されていた血液を
DNA鑑定した結果、中国籍の男が父親と確認された。