埼玉県は、2021年度の学校保健統計調査を発表した。裸眼視力1・0未満の小学6年生が半数を占めて過去最多となり、子どもの視力低下が深刻な状況になっている。新型コロナウイルス対策の一斉休校が行われた20年度に悪化した「肥満傾向児」の割合は減少傾向となった。
裸眼視力1.0未満の中学生60% 過去最多 文科省調査 県保健体育課は視力低下について「スマートフォンなどの利用が増えていることが影響しているのではないか」と説明。授業でのデジタル端末活用も広がっており、学校には定期的に眼の休憩などをするよう求めている。

学年別の視力1・0未満の割合は、小1で22・9%、小4で34・9%、小6で49・4%など。学年が上がるにつれて悪化している。小学生全体の視力1・0未満の割合は34・4%で、20年度に次いで過去二番目に高かった。視力0・3未満の小学生は10・4%、中学生は14・4%だった。 また、身長別標準体重などから算出した肥満度が20%以上の「肥満傾向児」の割合は5~17歳の男女の7割で20年度より減少した。年齢別では男子の12歳(13・55%)、女子の13歳(10・21%)が最も高かった。 調査では一部の学校を抽出して健康診断結果を集計している。例年4~6月に実施するが、新型コロナの影響で20、21年度の調査は年度を通して行われたため、文科省はそれまでの調査との単純比較は難しいとしている。【鷲頭彰子】
県保健体育課は視力低下について「スマートフォンなどの利用が増えていることが影響しているのではないか」と説明。授業でのデジタル端末活用も広がっており、学校には定期的に眼の休憩などをするよう求めている。
学年別の視力1・0未満の割合は、小1で22・9%、小4で34・9%、小6で49・4%など。学年が上がるにつれて悪化している。小学生全体の視力1・0未満の割合は34・4%で、20年度に次いで過去二番目に高かった。視力0・3未満の小学生は10・4%、中学生は14・4%だった。
また、身長別標準体重などから算出した肥満度が20%以上の「肥満傾向児」の割合は5~17歳の男女の7割で20年度より減少した。年齢別では男子の12歳(13・55%)、女子の13歳(10・21%)が最も高かった。
調査では一部の学校を抽出して健康診断結果を集計している。例年4~6月に実施するが、新型コロナの影響で20、21年度の調査は年度を通して行われたため、文科省はそれまでの調査との単純比較は難しいとしている。【鷲頭彰子】