8月7日午後0時40分ごろ、滋賀県大津市の琵琶湖で、「小学生の男の子が湖に浮いている。浜辺にあげたけど意識がない」と通報がありました。
水着を着た状態で発見されたのは、大阪府枚方市に住む小学4年生の9歳の男の子。心肺停止の状態で搬送され、その後、死亡が確認されました。
男の子は、サッカークラブのメンバー二十数人とコーチ2人とともに、琵琶湖に遊びに来ていたとみられています。
通報の約3時間前に、別の遊泳客が撮影した映像を見ると、少し雨が降り、波がたっているものの、それほど湖面が荒れているようには見えません。3時間後に一体何が起きたのでしょうか。
「めざまし8」の取材に答えたのは、男の子がいたグループが事故直前まで利用していた、地元のアクティビティ会社の代表です。
子供たちは、「元気のある活発な子たち、挨拶もして礼儀正しい」という印象だったといいます。
サッカークラブが利用していたアクティビティ会社の代表:(男の子のいたサッカークラブは)施設に何回も来てもらっているところなんで、よく場所とかも分かっているし、6~7年ぐらい、年1回のレクリエーションみたいな。施設のバーベキューとかのスペースを提供したり、マリンスポーツを提供したりという感じなんですよ。マリンする時はもちろんライフジャケット着けるとか基本的なことはするんですけど。
男の子は、サッカークラブの仲間とともに、午前中はライフジャケットを着用し、バナナボートなどのアクティビティを楽しんでいたといいます。
午前11時頃、昼の休憩に入り、10人ほどの仲間と共に泳ぎに出かけていたという男の子。
サッカークラブが利用していたアクティビティ会社の代表:うちの施設内で、各自、弁当など持ってきたもので食事を取っていた。(食事後)施設側と琵琶湖側に分かれる感じにいたと思うんです。子供たちは活発なので、アクティブには動いていたと思うんですけど。コーチは2人で来ていて、行ったり来たりしながら、二手に分かれていたと思います。
休憩中、児童が遊んでいるときも、引率のコーチ2人は、施設側と琵琶湖側に分かれてそれぞれ1人ずつ近くにいたといいます。
しかし休憩後、男の子がいないことが判明。岸から約15mにあるブイのすぐ近く、水深1.5mほどの場所で見つかったということです。
男の子が遊んでいたとみられる、遊泳可能エリアを訪れてみると、水深は浅く、比較的安全に遊ぶことができる場所のように見えます。
しかし、水難学会の斎藤秀俊理事は、このような場所の「ある危険性」を指摘します。
水難学会 斎藤秀俊理事:やはり怖いのは、あるところまで遠浅で、ある一定の水深になっていて、その先に急に深くなっているという。浅いと思って勘違いして、ずっと歩いてしまって…ということが、一番考えられる原因かなと思います。
琵琶湖では、浅い場所が続いているように見えても、急に深くなる場所が多くあり、浅いと勘違いして進み、急に深くなって事故につながった可能性があるといいます。
実際に、撮影された映像を見てみると、浜辺で遊ぶ人は膝下ほどまでしか水につかっていませんが、少し奥に進んだ場所では、大人が肩の高さまでつかっていることが確認できます。
さらに、この場所には、特別な監視員などは置いていなかったといいます。
男の子は、深くなっていることに気がつかず、危険な場所までいってしまったのでしょうか。
水難学会 斎藤秀俊理事:湖は、海に比べると一見穏やかに見えるんですけど、波もあるし流れもある。監視員を置く義務はないので、それぞれの浜の運営に任されているというところもあります。やはり、琵琶湖のように事故の多いところは、なんらかの形で監視する人を置かないといけないのかなと思いますね。
(めざまし8 8月8日放送)