血液のがん、悪性リンパ腫で闘病したフリーアナウンサーの笠井信輔さん(59)が21日夜、小学1年生から17年間暮らした東京都町田市内で「生きる力」をテーマに講演した。
町田法人会が主催し、会員や市民ら約160人が聴き入った。
笠井さんは講演で、2019年にステージ4の悪性リンパ腫との診断を受け、4か月半入院したことを説明。入院中に好物のカップ焼きそばを食べていたのを妻に見つかって怒られたエピソードを披露し、「好きな物を食べることで生活の質が上がり、病にも向き合えた」と振り返った。
入院中は家族が献身的に支えてくれたほか、親友らがオンラインで見舞ってくれたという。笠井さんは闘病の経験から、インターネットで症状を調べすぎないことや早期受診の重要さを強調したうえで、「今やがんを患う人は多数派だ。前向きに備えましょう」と呼びかけた。