昨今、SNSやYouTubeを中心に話題になっている女性用風俗、略して「女風」。育児の落ち着いた主婦を中心に、最近では20代前半の若い女性や、NTR(寝取られ)プレイを楽しむカップルまで、その利用者層は広がりを見せているそうだ。 人気YouTuberや、某元国民的アイドルまでがハマっているという噂も…。謎に包まれた「女風」とは一体どのようなものなのか。
今回、赤裸々に女風の話を聞かせてくれたのは、斉藤めぐみさん(仮名・20代)。結婚してまだ数年とのことだが、すでに1年以上レスの状態が続いているそうだ。半年前に初めて利用してからというもの、すっかり女風の虜に。
◆最初は「女風」への不安も
半年前まで女風はおろか、ホストにも行ったことがなかったというめぐみさん。そもそも水商売の男性にはあまり良い印象がなかったようだ。
「夜のお仕事をされている方ってチャラついているイメージがあって苦手で……。ホストみたいな見た目の人も苦手なので、女風に私好みの男性がいるのかどうか不安でした。初めましてで、いきなり裸になるのにもちょっと抵抗がありましたね」
そんな不安を抱えためぐみさんがハマるきっかけとなったのは、知人に連れていかれた「女性用風俗スタッフが集まるBAR」だったという。
◆「女性用風俗スタッフが集まるBAR」とは?
そこは、女性用風俗店で働く現役セラピストたちが接客し、お酒と会話が楽しめるバー。「夫ともご無沙汰だったので興味本位で、遊びに行ってみました。もともと女風については知っていたのですが、実際に行くのはハードルが高いと思っていました」と、めぐみさんは語る。
店内には王道イケメンから、年下子犬系、ナイスミドルまでさまざまなタイプのセラピストたちがずらり。働いているお店もそれぞれ異なり、SM系や疑似彼氏などお店によってコンセプトも違うようだ。そんな彼らとお酒を飲みながら話す内容と言えばやはり「性」の話題にほかならない。
「好きな体位は? 得意技は? 最近ハマってるおもちゃは?とか、普通の飲み会では話せないようなキワどい話ができるのが楽しいです。そんな突っ込んだ話をしていると、自然とそれぞれの性格や人となりもなんとなくわかってきますね」
ここでひとつ、めぐみさんから利用する際の注意点が。「気に入った子がいてもそのままお持ち帰りはできないんです。風営法の関係だとかで……。初めて女風BARに行った日にそのまま女風も利用しようと思っていたので、悶々としたまま家路につきました(笑)」。
◆女性ならではの風俗の選び方
女風BARから始まり、今では週1回は女風を利用するほどヘビーユーザーのめぐみさん。
「最近、指名している子はぶっちゃけ顔はあまりタイプじゃありませんでした。でも立ち振る舞いや話し方から真面目そうな感じが伝わってきて、指名するように。その印象に違わず、ベッドの上の仕事ぶりも丁寧で真面目です(笑)。それに一度そういう関係になると、不思議とカッコよく見えてくるんですよね」
見た目よりも、中身を重要視するのがなんとも女性らしい感性だ。プランは120分コースにすることが多いそう。そこにも女性ならではの理由があるようだ。
「初回の子の時はお互いのことを知るためにもゆっくりと時間をとって120分コースにしています。女性はエッチなモードに切り替えるのにも時間がかかるし、男性よりもイクのに時間がかかりますからね(笑)。慣れてきたら、短めの90分コースにしたり、逆に10時間のお泊りコースを利用したりもしています」
◆120分でかかる総額は約3万円
お値段はいかほどに?
「女風を利用して初めて自分でホテル代を払った」と話すめぐみさん。最初は相場がわからず、ホテル選びに失敗したことも多かったそう。店側でホテルを予約してくれる場合もあるようだが、あらかじめ自分でも目星をつけておくとベターなのかもしれない。
◆大切なのは心技体?プレイは技術だけで決まらず
さて、一番気になるプレイ内容はというと…!?
「プレイの前にまずはお風呂に入るのですが、よくエッチなビデオで見る泡洗体をしてもらいます(笑)。ヌメヌメふわふわの泡で優しく体を洗ってもらうのは今までにない気持ち良さですね! 体を洗い、紙パンツと紙ブラジャーをつけたら、いざベッドへ。ここからタイマーをつけて120分のコースが開始します」
ハグからキス、ディープキスにうつるにつれて一気にエッチな雰囲気に。優しくベッドに押し倒されると、まずは普通のオイルマッサージからスタート。セラピストさんによってはベビーパウダーを使用する場合もあるという。最後にもう一度シャワーを浴びて、120分のプレイ終了。駅まで仲良く手を繋いで歩いて、別れる流れだそうだ。
「セラピストの良し悪しは“実技”の上手さだけでは測れません。雰囲気づくりも腕の見せ所だと思います。あとはホスピタリティーの高さ。結局、細やかな気遣いのできる人は“実技”も上手なパターンが多いですね。家に帰ってから夫にバレないように、ニオイのしないオイルを使ってくれるセラピストは個人的に高評価ですね(笑)」
◆「夫とはまだレス状態です」
女風を利用し始めた当初、女風を楽しむ上での重要な心構えをとあるセラピストに指南されたという。
「薄々気づいてはいましたが、やはり本番行為をしているセラピストさんは少なくないようです。女性側からせがまれることもあるそうですが、セラピストさん側から誘ってくるケースも多いみたいです。誘われた際に、嫌ならしっかりNO!と言うこと、嫌なことや不審な行為があったらすぐにお店に報告するようにと言われました」
近年爆発的に市場が伸びているという女性用風俗業界。大手のお店には数百人のセラピストが在籍し、指名を取るのにも一苦労だそうだ。そうしたなかで顧客を繋ぎとめる手段として、本来禁止である本番行為が横行している側面もあるのだろう。こんな話を聞かされながらも、「これからも利用したい」と話すめぐみさん。
「この話を聞いた時には確かに不安になりましたが、実際に数人とプレイをしてみて、怖い思いをしたことは1回もありません。夫とはまだレス状態ですが、これからもいろんなセラピストさんたちとのプレイを楽しんで、夫婦生活を乗り切りたいです!」
すっかり女風沼に両足をつっこんでいる彼女は、物ともしていない様子だった。
<取材・文/つんつる亭七分丈>