「結婚してから経験人数が10人以上増えました!」 そう笑いながら語るのは、結婚6年目だという専業主婦の佐藤香織さん(仮名・30代)。旦那さんとは大学で出会い、数年の交際期間を経て結婚したそうだ。しかし結婚後、1年経たずにレスに。そこから香織さんの不倫ライフが幕を開ける……。
◆レスの原因は夫の手術
結婚6年目、レス歴5年だという香織さん。つまり新婚のころからすでにレスが始まっていたということだろう。なぜ一番おアツいといわれる新婚時期からレスが始まったのか? その理由を香織さんに聞いてみると、興味深い答えが返ってきた。 「結婚後ほどなくして、夫が陰茎増大術を受けて失敗してしまって。“アレ”の形がぐちゃぐちゃになってしまったんです……」 みなさんは「陰茎増大術」をご存じだろうか? その名の通り、陰茎を大きくする治療である。ヒアルロン酸や脂肪を注入するなど、その手法はさまざまあるようだが、香織さんの夫が受けたのはメスを入れる外科的治療。費用は90万円ほどかかったそうだ。
◆亀の首のあたりに浮き輪がある感じ
「使用に問題はないようなんですが、あの形を見るとやる気も失せてしまうんですよね。元の形に戻ってほしいです……」 彼女にそこまで言わしめる“アレ”の形とは一体どんなものなのだろうか。
「いわゆる亀の首のあたりに浮き輪がついている感じです(笑)」
◆不倫の狩場はもっぱら「Tinder」
夫との夜の営みがなくなった香織さん、はじめての不倫はバーで知り合った1個上の男性だったそう。 「とくに素性は言わずに飲んでいたバーで出会った男性がはじめての不倫相手でした。最初は罪悪感もありましたが、疑似恋愛のようなドキドキ感と久々に“致す”快感で、すぐにそんなものは吹っ飛んでいきましたね(笑)」 そこからタガが外れた香織さんはマッチングアプリ「Tinder」に登録。不倫相手を求め、暇を見つけては“Tin活”に励んでいるという。
「連絡先を消せば、消息を絶ててしまえるのがネットで出会うことのメリットだと思います」
◆素性を偽って「男女の関係」に
最初は既婚者であるとプロフィールに書いていたが、現在は独身であると素性を偽っているそう。 「やっぱり既婚者って書くとマッチ率が下がりますね。既婚者男性とはマッチするんですが……。私、人のものには興味ないんです! ドキドキ感を味わいたいというのもあります。既婚者って言うと途端に都合のいいセフレ扱いされちゃう。オトし、オトされる男女の関係を楽しみたいんです」
自分も既婚の身でありながら勝手な言い分である。しかし、独身と偽るとさまざまな弊害がありそうなものだが……。
◆3か月で選手交代!不倫の掟とは?
「独身と偽ることの最大のデメリットは交際を申し込まれることですね。昔から断れない性格で、告白されるとその場の雰囲気や嬉しさもあってOKしちゃうんです」
そんな流されやすい香織さんにも、ひとつだけ決めているルールがあるという。 「1人の男は3か月まで!! それ以上はバレるリスクも上がるし、情が湧いてくるので、別れにくくなってしまうんです。本気にならないのが不倫の鉄則ですね」
過去にTinderで出会った男性と1年弱付き合った結果、同棲や結婚の話まで上がってきてしまい、別れるのにも、ひと苦労だったらしい。その経験からこの“3か月ルール”を設けたそうだ。
◆「今のほうが夫婦関係も円満です!」
恋人側の気持ちになるとたまったものではないが、これも彼女にわずかに残っている罪悪感からの優しさなのだろう。
「不倫をする前に比べて、今のほうが夫婦関係も円満です!」と語る香織さん。10人以上と不倫しておきながら、この自信は一体なぜだろうか?
◆夫婦円満の秘訣は不倫!?
レスが始まった当初は性欲が発散できないストレスからか喧嘩が絶えなかったという香織さん夫婦。しかし、香織さんが不倫を始めると、ケンカの数もめっきり少なくなったそうだ。
「いろいろな男性と関係を持つ中で、夫と比べてしまう瞬間が多々あるんです。ベタな話ですが、例えば歩くスピード。この人歩くの早いな……と感じた時に、夫がいつも私の歩幅に合わせてくれていたことに気づいたんです。
他にも話す内容や、趣味、所作のひとつに至るまで、比べれば比べるほど私にとって夫に優る人はいないと思いましたね。そんな夫が隣にいることが当たり前だと思ってしまっていました。夫への感謝やリスペクトを言葉に出して伝えるようになってからは喧嘩も少なくなりましたね」
◆夫への愛情を確かめるためにも
交際期間も含めると十数年の付き合いになる香織さん夫婦。長く連れ添うことで相手からの気遣いや愛情が当たり前になってしまっていたことも喧嘩の一因のようだ。
性欲のはけ口として始まった不倫が、今や夫婦円満のカギとなっているとは驚きではるが、バレた時のリスクを考えると諸刃の剣である。それでも「夫への愛情を確かめるために不倫はやめられない」と彼女は話す。
結局のところ、彼女はいまだに夫がいることが当たり前だと思っているのだろう。「絶対にバレない!」と豪語する香織さんが、この不倫沼から抜け出せる日は全てを失った時なのかもしれない。
<取材・文/つんつる亭七分丈>