函館市長選挙は、市の元保健福祉部長の大泉潤さんが初当選を果たしました。
弟で俳優の大泉洋さんから祝福の連絡を受けたという函館の新たなリーダーは、人口減少が続く観光地をどう導いていくのでしょうか。
午前7時前。
(大泉潤氏)「おはようございます」
函館市長選挙で初当選を果たした大泉潤さん。
自身が1面を飾った新聞に目を通し、喜びを噛みしめました。
(大泉潤氏)「本当にたくさんの人から支持をいただいたことに身が引き締まる思いです」
弟で俳優の大泉洋さんからは…
(大泉潤氏)「iメッセージって言うのかな?あれでやり取りをしただけです。
これも短いですよ。よくやったね、おめでとうみたいな感じです。大変喜んでくれています」
大学卒業後、民間企業を経て1995年に市役所入りした大泉さん。
現職の工藤寿樹さんのもとで、秘書課長や観光部長などの重要ポストを歴任し「市長の右腕」として市政運営をサポートしてきました。
そして去年7月。
(大泉潤氏)「次の市長選を目指したいと思っています」
市長選への立候補を表明し、市役所を退職。
その後、立憲民主党の支持を受けながらも政党色を抑え、地道に支援を呼び掛けてきました。
(大泉潤氏)「もう函館は変わらない、大丈夫です。リーダーが変わればマチは変わります」
師弟対決として注目された選挙戦は、9万8174票と全体の8割を固めた大泉さんが圧勝。
最重要課題は、道内で最大の人口減少数に歯止めをかけることです。
(大泉潤氏)「若い人に選ばれるマチにならないといけない。あらゆる施策を総動員して雇用を拡大する」
さらに観光客誘致に向け、新幹線のJR函館駅への乗り入れについて調査をしたい考えです。
(大泉潤氏)「技術的な課題、ニーズ、ランニングコストなど、きちんと調査をしていくことに尽きる。
ハードルがあるのは確かだが、起爆剤として函館のマチにこれ以上のものはないわけで、
そこに手をつけない議論をしないということはそもそも考えられないと思っています」
課題が山積する観光地・函館。
12年ぶりに誕生した新たなリーダーの手腕にマチの未来が託されます。