ポップコーンを喉に詰まらせて窒息する危険性があるとして、日本小児科学会が4歳未満の子供には与えないよう呼び掛けている。
特にトウモロコシを加熱した際に破裂せず残ってしまった未破裂コーンは堅くてみ切りづらいため、より注意が必要だとしている。
同学会の傷害速報では、昨年12月に起きた事故を報告。当時1歳9カ月だった女児は、大型商業施設に設置された自動販売機で購入したポップコーンを食べていた際にむせ込んだ。母親が背中をたたくとコーンを数粒吐き出したが、まもなく心肺停止となった。通行人が蘇生措置を施した後に救急搬送。気管支に詰まったコーンをカテーテルで摘出し、2週間ほどで無事に退院した。
気管支から摘出されたのは未破裂コーンで、直径6ミリほどの大きさだった。同学会は「市販の製品に未破裂コーンが交じっている可能性は低いが、自販機で買ったり自宅で作ったりした際は取り除いてから食べる必要がある」としている。
赤坂ファミリークリニック(東京都港区)院長の小児科医、伊藤明子(みつこ)さんによると、4、5歳ぐらいまでの幼児は、のみ込んだ飲食物が気道に入るのを防ぐ喉頭蓋がうまく働かないため、誤嚥しやすい。このため、ポップコーンに限らずプチトマトやブドウなどでも同様に窒息事故のリスクがあるという。
また、今回の事故では、女児が底に残ったポップコーンを一気に食べようと、容器を傾けて口に流し込むようにしていたことも重視。「4歳未満の子供に食べ物を与えるときは、あらかじめ小さく切っておき、親がそばで顔を見られる位置、角度、距離で様子を見守ることが大切だ」と話している。