6700万円の損害賠償請求を受け話題となったスシローペロペロ少年。しかし、不倫や業務ミス、天災など、思わぬことがきっかけで、賠償責任を問われてしまったら、その後の人生はどうなってしまうのか?◆妻と別れるため不倫した男の末路
不倫の代償として“言い値”の慰謝料を払った人もいる。自営業の斎藤裕二さん(仮名・50歳)は、酒乱の妻と別れるために、あえて愛人をつくり「他に恋人がいるから離婚したい」と直談判した。
「最初、妻は別れたくないと拒みましたが、3日後には離婚届にサインしてくれました。そしてその足で公正役場に連れていかれ、訳もわからないまま公正証書の作成を迫られたのです」
◆300万円の慰謝料を請求された
その内容は「不倫の慰謝料として300万円支払う」というもの。決して安くない金額だが斎藤さんは受け入れた。
「裁判になると書類の作成や手続きが面倒。元妻も私が書類仕事が苦手なのを知っていて、急いで段取りをつけたんでしょうね」
◆「毎月8万円」の支払いに追われる日々
一般的に公正証書は裁判の判決と同程度の効力があり、役場に提出すると支払いからは逃れられない。
「毎月8万円の慰謝料を支払い、1年前に完済しました。予想以上に家計への圧迫が大きく、仕事の作業着を新調できないときもありましたね」
裁判で争うか、高額な慰謝料を支払うか……。いずれにしても不倫のツケは大きい。
取材・文・撮影/SPA!「賠償請求された人」取材班