1個500円台から1000円近くする高級品にもかかわらず、物珍しさとインスタ映えでブームになったフルーツ大福。中でも2019年に創業した「弁才天」は、年商30億円を叩き出すなど快進撃を続けてきた。
高級食パン「乃が美」はやっぱりピンチ? FCオーナー告発、創業者退任で気になるブームの行方 だが、タピオカや高級食パンしかり、昨今の食品ブームは収束のスピードも速く、それはフルーツ大福も例外ではなかった。 弁才天は全国に80ほどあった店舗が54まで縮小。大半がフランチャイズ(FC)で、加盟金、店舗施工や研修などの初期費用が1500万円から、場合によっては2000万円を超えるケースもあるという。
「初期段階でフランチャイズ加盟したオーナーの中には何店舗も掛け持ちして、ブームの中で荒稼ぎし、数千万円の高級スポーツカーを乗り回している人もいたようです」(経済ジャーナリスト) だが、ブーム終盤のタイミングで加盟したオーナーは思うように収益を上げられず、退店を余儀なくされたとのこと。「フランチャイズが一概に悪いわけではなく、安定して稼げるかは業種と立地によります。注意点はコンビニと違って、高級食パンやフルーツ大福のようにもってせいぜい1、2年の商売の場合、早い段階で加盟して契約期間をごく短く設定し、短期で稼いですぐに手じまいするつもりでやらないとやけどする確率は非常に高い」(マーケティングアナリスト・渡辺広明氏) だが、やけどを負ったFCオーナーを尻目に、創業者はブーム収束前に持ち株をファンドに売却してうまく逃げ切っているという。「弁才天のほか、47都道府県すべてに出店後、閉店ラッシュが報じられた高級食パンの乃が美など、創業者はエグジットで数十億円の売却益を手にして社長も退任。すでに次の事業を始めたり、商売のノウハウを伝授する高額セミナーを開催したりする人もいます。彼らは和菓子やパンの職人ではなく、老舗感や高級感を演出するのが抜群にうまいマーケターです。このやり方がいいか悪いかは別として、買収したファンドはもとより、ブームに便乗して多額の費用を払って結局収益を上げられなかったFCオーナーら、ブームの背景にはババをつかまされる弱者が必ずいるものです」(経済ジャーナリスト=前出) 泣くに泣けないFCオーナーもいるとのことで、機を見るに敏な起業家にしてやられた感が拭えない。
だが、タピオカや高級食パンしかり、昨今の食品ブームは収束のスピードも速く、それはフルーツ大福も例外ではなかった。
弁才天は全国に80ほどあった店舗が54まで縮小。大半がフランチャイズ(FC)で、加盟金、店舗施工や研修などの初期費用が1500万円から、場合によっては2000万円を超えるケースもあるという。
「初期段階でフランチャイズ加盟したオーナーの中には何店舗も掛け持ちして、ブームの中で荒稼ぎし、数千万円の高級スポーツカーを乗り回している人もいたようです」(経済ジャーナリスト)
だが、ブーム終盤のタイミングで加盟したオーナーは思うように収益を上げられず、退店を余儀なくされたとのこと。
「フランチャイズが一概に悪いわけではなく、安定して稼げるかは業種と立地によります。注意点はコンビニと違って、高級食パンやフルーツ大福のようにもってせいぜい1、2年の商売の場合、早い段階で加盟して契約期間をごく短く設定し、短期で稼いですぐに手じまいするつもりでやらないとやけどする確率は非常に高い」(マーケティングアナリスト・渡辺広明氏)
だが、やけどを負ったFCオーナーを尻目に、創業者はブーム収束前に持ち株をファンドに売却してうまく逃げ切っているという。
「弁才天のほか、47都道府県すべてに出店後、閉店ラッシュが報じられた高級食パンの乃が美など、創業者はエグジットで数十億円の売却益を手にして社長も退任。すでに次の事業を始めたり、商売のノウハウを伝授する高額セミナーを開催したりする人もいます。彼らは和菓子やパンの職人ではなく、老舗感や高級感を演出するのが抜群にうまいマーケターです。このやり方がいいか悪いかは別として、買収したファンドはもとより、ブームに便乗して多額の費用を払って結局収益を上げられなかったFCオーナーら、ブームの背景にはババをつかまされる弱者が必ずいるものです」(経済ジャーナリスト=前出)
泣くに泣けないFCオーナーもいるとのことで、機を見るに敏な起業家にしてやられた感が拭えない。