陸上自衛隊員10人が搭乗した多用途ヘリコプターが沖縄県・宮古島周辺で行方不明になった事故で死亡した坂本雄一陸将の後を受け、21日付で第8師団長に就任した青木伸一陸将(57)。
22日の記者会見で、「地域に愛され、信頼される第8師団にするという坂本陸将の志を引き継いでいく」と誓った。主な一問一答は次の通り。
――事故を受けて着任したことへの受け止めを。
「本当に重責だ。我々の態勢をしっかりと立て直すことに全力であたるとともに、任務にも対応していきたい」
――地域との協力関係は。
「今回の事故で(第8師団への)不安や不信感につながっていく可能性がある。事故の原因を究明して説明し、信頼回復に努める」
――動揺の広がる部隊にどのように対処するか。
「事故から2週間経過したが、隊員のショックは隠せないと思う。自らの信念を中心に据え、部隊の雰囲気を取り戻していきたい」
――着任式では迷彩服で、巡閲も行わなかった考えは。
「今も捜索している我々の仲間と同じような服装で臨むのが妥当で、式の内容も検討した」
――多発する自然災害への対応は。
「平素から自治体や関係機関との関係を強化し、即応態勢を維持していく」