防衛省は、元陸上自衛官の女性が訓練中の性被害を訴えていることを受け、全ての自衛隊を対象にハラスメントに関する特別防衛監察を実施することを決めました。
自衛隊をめぐっては、元女性自衛官の五ノ井里奈さんが去年行われた訓練中に複数の男性隊員から性被害を受けたとして、防衛省に調査を要請しています。
浜田防衛大臣はきょう、この訴えに加え、ハラスメントの実態を調べるため、防衛監察本部による特別防衛監察を全ての自衛隊を対象に行うと明らかにしました。特別防衛監察が実施されるのは5年前の南スーダンのPKO部隊の日報問題以来で、6件目となります。
防衛省の対応について、五ノ井さんはJNNの取材に対し、「一日でも早く調査の結果を出していただき、厳正な処分、謝罪をしてほしいです。そして、これを機に、全てのハラスメントが少しでもなくなってほしいです」とコメントしています。