自民党で副総裁を務めた山崎拓元衆院議員は5日、福岡市で講演し、閣議決定を根拠とする安倍晋三元首相の国葬に疑問を呈した。「国権の最高機関は国会だ。国葬でやる以上、国会が認めることが必要だ。岸田文雄首相は用意周到さに欠けている」と述べた。
国葬を巡る問題は長期化すると指摘。ロシアのウクライナ侵攻や台湾情勢など、緊迫化する国際情勢に触れ「政治の安定や強力な政権の存在が必要だが、今回の慌て過ぎた決定は、政治的安定を損なうと感じている」とも語った。