静岡県の認定こども園『川崎幼稚園』の送迎バスに3歳の女の子が置き去りにされ死亡した事件で、警察は6日、園と増田立義園長(73)の自宅に家宅捜索に入りました。
6日、亡くなった河本千奈ちゃんの死因は、熱射病だったことが発表されました。5日の牧之原市では、30.5度の最高気温が観測されていました。
5日に送迎バスを運転していたのは、普段の運転手ではなく、増田園長でした。70代の補助の職員は、助手席の後ろの補助席に座っていました。千奈ちゃんが座っていたのは、右側の後ろから2番目の席です。
乗るときは、補助の職員が個別に園児のチェックを行っていましたが、降りるときのチェックは行っていませんでした。登園したとき、iPadのアプリを使って出席を管理するのですが、乗車したときの名簿をもとに6人分を登録したそうです。
静岡県こども未来課・鈴木安由美課長:「乗車に関して、紙ベースで名簿確認をしていると。それをもとに、アプリについては、乗務員がまとめて園児6人分の入力をしたと聞いている。(Q.登園後、朝の会で集合すると思うが、出欠は取らなかった)出欠を取ったという報告は受けていない。(Q.名簿とアプリが合っていたのスルーした)そういうことになります。(Q.欠席の認識は)クラスにいなかったことで欠席と認識したと。
静岡県こども未来局・高橋真一朗局長:「6人が5人しかいない。昼間1人欠けているいうところが、なぜ気が付かなかったのか。私どもあってはならない。普通に考えると、あり得ない。今回、ミスが生じている。そこはしっかり確認をしたい」
園に到着してバスから降りるときのタイミング、アプリを使った出席確認、園内で過ごすクラス活動の時間。何度か異変に気づいてもおかしくないタイミングを、すべてすり抜けていました。
千奈ちゃんは意識不明で、見つかるまでの5時間、締め切られた送迎バスの中に放置されていました。見つかったとき、通路側に頭を向け、仰向けの状態だったそうです。
この数年、送迎バスに子どもが取り残されるケースは後を絶ちません。去年、福岡で倉掛冬生ちゃん(当時5)が亡くなったばかりです。冬生ちゃんの母親は、今回の事件に関して、このようにコメントしています。