英国のエリザベス女王の国葬に、天皇陛下が参列されることで政府が調整していることが判明した。天皇の外国訪問には閣議決定が必要で、国事行為の臨時代行を置く必要もあり、政府と宮内庁が調整に入った。天皇の葬儀参列は異例。訪問が決まれば、陛下にとって代替わり後、初めての外国訪問となる。皇后雅子さまも日程や体調に支障がなければ同行する。
【羽田空港で皇族の出迎えを受けるエリザベス女王】 天皇は原則として、国内外を問わず葬儀には参列しておらず、外国王室の葬儀には皇族が出席してきた。ただ、エリザベス女王は昭和天皇と上皇さま、天皇陛下の3代にわたって親交があり、陛下の参列は日英の友好関係の深まりに寄与するとして水面下で検討が続いている。

戦後、天皇が外国王室の葬儀に参列したのは1度だけ。1993年のベルギー国王の葬儀に、在位中だった上皇さまが上皇后美智子さまと参列した。この際は、両国関係に加え、皇室と王室の交流の深さなどが考慮されたという。 天皇陛下は外国訪問などの際、法律や政令の公布などの国事行為を皇族に臨時代行させることができ、今回の訪英が実現した場合は皇嗣の秋篠宮さまが務めることになる。 また、宮内庁は10日、両陛下と上皇ご夫妻が9日から3日間、それぞれ喪に服すと発表した。12~18日に予定されていた高円宮妃久子さまの訪英も取りやめとなった。久子さまは名誉総裁を務める国際的な鳥類保護団体「バードライフ・インターナショナル」の100周年世界大会に出席することになっていた。【高島博之】
天皇は原則として、国内外を問わず葬儀には参列しておらず、外国王室の葬儀には皇族が出席してきた。ただ、エリザベス女王は昭和天皇と上皇さま、天皇陛下の3代にわたって親交があり、陛下の参列は日英の友好関係の深まりに寄与するとして水面下で検討が続いている。
戦後、天皇が外国王室の葬儀に参列したのは1度だけ。1993年のベルギー国王の葬儀に、在位中だった上皇さまが上皇后美智子さまと参列した。この際は、両国関係に加え、皇室と王室の交流の深さなどが考慮されたという。
天皇陛下は外国訪問などの際、法律や政令の公布などの国事行為を皇族に臨時代行させることができ、今回の訪英が実現した場合は皇嗣の秋篠宮さまが務めることになる。
また、宮内庁は10日、両陛下と上皇ご夫妻が9日から3日間、それぞれ喪に服すと発表した。12~18日に予定されていた高円宮妃久子さまの訪英も取りやめとなった。久子さまは名誉総裁を務める国際的な鳥類保護団体「バードライフ・インターナショナル」の100周年世界大会に出席することになっていた。【高島博之】