千葉県長生村議会の東間永次議長(77)が公用車を運転していた女性職員にけがを負わせた傷害事件に絡み、東間氏が故意に、車内での音声データなどを収めたUSBメモリーを壊していたことがわかった。
20日の村議会特別委員会で、東間氏が認めた。
事件は4月7日夜、公用車の車内で起きた。歓送迎会を終えた後だった。
複数の関係者によると、USBメモリーには、事件前後の車内での会話などが収められていた。東間氏が車を降りた後、携帯電話で女性職員に告げたひわいな言葉も記録されていた。
村議6人が4月16日、村役場で音声を再生し、内容を確認した。その時、東間氏が姿を見せ、「自分も確認したい」とUSBメモリーを議長室に持って行き、壊したという。
東間氏は20日の特別委で、「聞いているうちに恥ずかしくなって壊した」と弁明した。報道陣には「お酒に飲まれてだらしない状態だった。なぜ、仲間で歓送迎会を開いたのに録音をするんだろうという気持ちがあって壊した」と釈明した。
USBのデータは、元々の録音データを複製したものだったという。
事件を巡っては、公用車のドライブレコーダーの映像も一部消されていた。東間氏は特別委で、「ドライブレコーダーを編集したり、だれかに編集を指示したりしたことは一切ない」と述べた。