『世界平和統一家庭連合』いわゆる“統一教会”が10月20日、6回目となる会見を開いた。そこで教会の改革推進本部長を務める勅使河原秀行氏は国民を驚かせる“サプライズ演出”として、あるインタビュービデオを披露した。
「勅使河原氏は、約1億円の献金をしたことが原因で家庭が崩壊したと訴えている高知県の橋田達夫さんの元妻である信者のインタビュー動画を公開したんです。橋田さんによれば、元妻が“悪霊”がとりついているとして所有の田んぼを売却したことで、9年前に離婚。長男は引き取ったのですが、2年前に彼は庭で焼身自殺したそうです」(ワイドショー関係者)
橋田さんは“顔出し・実名”でメディアに出ることを決意し、統一教会のやってきたことを白日の下にさらしている。しかし勅使河原氏がアポなしで高知までやってきて、
「メディアに出ないで」
とお願いしにきたという。
橋田さんは会見を見ながら驚きを隠せない様子。勅使河原氏は橋田さんの主張に反論するべく元妻を高知県から東京に呼び出し、インタビュー動画を撮影していたという。
「当然、勅使河原氏は橋田さんを説得できなかったので、“ついで”に高知の元妻にも会いに行きインタビューを依頼したようです。本人の意向で“会見”ではなく“収録”にしたというが、統一教会は山上容疑者の母親が会見をすると言ったときも止めたようですから、信者には自由に喋らせない方針のようです。
橋田さんはビデオに出てきた女性が一瞬、元妻と分からなかったようです。普段は化粧をしていないし白い衣装をきていたことで驚いたようです」(テレビ局関係者)
元妻は徹底して教団を守った。自殺した息子に関しては“霊的なこと”をよく口にしていたと明かした。
「息子が嫌がったんです。何かちょっと霊的な子で」「“お母さん売ったらいいよ”って言うんですよね 田んぼ」
息子が田んぼに悪霊がついているので、先祖代々継いできた田んぼを売却したと主張。さらに橋田さんが、息子は部屋の壁に“教団への恨み言”を書いていたと明かしたが、元妻は“100%ない”と否定。どちらかというと息子は教会に賛成で恨みなど一切ないと反論した。
「元妻は橋田さんの酒癖の悪さを指摘したり、息子は“教会じゃなくて別のことを恨んでいた”と匂わしたりするなどして教会のせいではないというニュアンスを強めていた。さらに統一教会は元妻のインタビューを公式のユーチューブチャンネルに投稿しました。橋田さんの辛い気持ちを逆撫でするような行動で、被害者の心情を無視しています」(スポーツ紙記者)
会見に妻のインタビュービデオが出てくると知らされていなかった橋田さんは
「ここまでやる?家族を。勅使河原ここまでやる?教団に電話してくれ!」
と憤慨した。
政府は今国会で“被害者救済法案”を提出する見通しだ。果たして政府はどこまで国民が納得できる決断を見せられるのだろうか…。