広島市内で5月に開かれる先進7か国首脳会議(G7サミット)に合わせ、市教育委員会は17日、市立の全小中学校204校のうち、市中心部の37校に対して、サミット開幕前日の5月18日から最終日翌日の22日までの間、臨時休校を検討するよう指示した。
週内にも各学校で対応を決定する。
G7サミットは5月19~21日にグランドプリンスホテル広島(南区)一帯を主会場として開催される。各国の首脳らが宿泊するホテルや広島平和記念公園(中区)がある市内中心部は大規模な交通規制が計画されている。37校は中区の全ての学校と、南、西、東区の一部。
それ以外の市立小中学校167校は原則休校とせず授業を実施する方針だが、児童・生徒の安全確保や教職員の通勤を考慮し、臨時休校も可能とした。期間中は、全校で学校給食の提供も中止するため、通常通り授業を行う学校には、保護者に弁当の持参を求める。市内にある19の幼稚園は近隣の学校の決定に従う予定。
また広島市は17日、主会場となるホテルと同じ宇品島(南区)に立地する「元宇品保育園」を5月19~22日に休園し、園児を近隣の保育園で預かると発表した。それ以外の幼稚園でも登園自粛の協力を呼びかけている。
すでに市立の全8高校と、特別支援学校1校が5月18~22日の休校を決めている。