「うわー! 残念!」
カジノの部屋から、男子生徒たちのひときわ激しく悔しがる声が上がった。9月10~11日に行われた筑波大附属高校の文化祭である「桐陰祭」。秋篠宮家の長男・悠仁さまも初めての桐陰祭を楽しんだ。
第66回桐陰祭のコンセプトは「おとぎの国」。各団体がおとぎ話の要素を取り入れて企画を展開したという。
「各学年の各クラスごとに、出し物をやります。教室を使ったお化け屋敷やカジノ、それにバンド演奏やダンスなどのステージを使うものもあります。高校1年は、夏の蓼科生活(クラス合宿)を通じて仲良くなって、この文化祭で結束が固まるんです」(在校生)
コロナ禍のため、3年ぶりの一般公開での開催。とはいえ今年も、感染対策で入場者が制限され、「生徒一人につき保護者一人」と「受験を考えてる中学生とその保護者」のみが、事前予約のうえ、決められた時間帯に入場を許された。
「コロナ以前は保護者、祖父母、兄弟姉妹など生徒の家族と受験生に加え、卒業生や他校の中・高校生も多数来校してとてもにぎやかでした。親たちも、クラスや部活のママ友と待ち合わせて一緒に回ったり、本当に楽しかったんです。今年は、入場制限のために校内はがらんとした感じで、ちょっと寂しかったですね」(保護者)
指定された時間帯にしか入れないため、知り合い同士が会うこともほとんどなかったという。が、生徒たちはこの2日間を存分に楽しんだようだ。
悠仁さまのクラスは、お化け屋敷「Haunted Box」を運営したという。
「箱型お化け屋敷といって、人が入れる大きさの箱に入って、怖いVR動画をみるという仕掛けです。お化け屋敷を企画したクラスはいくつかあったんですが、この組の企画はとくに人気が高くて、廊下に長い列ができていました」(在校生)
パンフレットには、「令和四年九月、筑附の一室が暗闇に落とされるーー光の入らない狭い箱の中で、ここでしかできない新感覚のホラー体験を」とある。悠仁さまもここで、ホラーを演出したのだろうか。
期間中、在校生たちは自組の運営の当番時間以外は、他の出し物を自由に見て回ることもできる。悠仁さまのそんな姿も見られたという。
「2年のクラスが催したカジノに3~4人で連れ立って現れたところを見かけました。作り物のコインを使って、もちろん実際にお金を使うわけではありませんが、運営する生徒はそれらしい演出で説明をしたり、けっこう本格的なんです」(在校生)
「賭けているうちに熱くなって(笑)。負けが込んでしまって、めっちゃ悔しがってましたよ。ああ、ふつうの男子だな、と思いました」(在校生)
都内有数の国立名門校で自由な校風でも知られる同校は、文化祭や部活動など課外活動が盛んだ。4月に入学して半年、9月6日には16歳になった悠仁さまも、すっかり馴染んで学校生活をエンジョイしているようだ。
「今年の桐陰祭は、72人の実行委員が運営しました。コロナ禍で制限の多かった2年を経て、充実した文化祭ができたと思います」
3年生のひとりはそう言って胸を張った。高3生は、ここから大学受験に向けてシフトチェンジをする。1年前の今ごろ、高校受験を控えた悠仁さまの「進学問題」が大きな話題になった。皇室ジャーナリストの渡邊みどりさんは言う。
「未来の天皇になる悠仁さまにとっても、高校生活はとても貴重な3年間です。周囲の雑音をものともせず筑波大附属高校に入学されたことは勇気ある選択だったと思います。文武両道で自由な校風のなかのびのび学べるこの学校で出会う友人が、悠仁さまの『生涯の友』になるでしょう。さらに、生涯の伴侶になる女性と知り合われたら、なおいいですね(笑)。実り多い日々になるよう願ってやみません」
「桐陰祭」のパンフレットには、こう書かれている。
「まるで絵本の中にいるような華やかで楽しい世界を創り上げました。二日間だけの魔法のような時間を桐陰祭で一緒に味わいましょう」
悠仁さまも、ここで「魔法のような時間」を過ごせただろうか。
9月27日からは、前期の期末試験が始まる。文化祭明けの生徒たちは、一斉に試験勉強に入った。試験休みが終わると終業式、秋休みと続く。この休みは悠仁さまにとって「皇族として」過ごす時間になるのかもしれない。10月12日には後期の始業式、そしてスポーツ大会とイベントが続く。16歳になった悠仁さまの、秋からのご活躍がますます楽しみだ。