28日午前、奈良県で修学旅行の小学生を乗せたバスと乗用車など、合わせて6台が絡む事故があり、5人がけがをしました。バスには、愛知県豊田市の小学6年生が乗車していましたが、けがはなかったということです。
世界最古の木造建築として知られる、聖徳太子ゆかりの、法隆寺。そこへ向かう、2キロほど手前で、修学旅行のバスが絡む事故が起きました。 「ドーンと聞こえて気になって行ったら、事故が起こっていた」 「子どもたちは大丈夫そうだったが、バスの運転手がガイドに揺すぶられていて意識がないような状態だった」(目撃した人) 警察によりますと、現場は奈良県斑鳩町の県道で、バスが対向車線を走る乗用車と正面衝突し、付近を走っていた車など計6台が接触したということです。 バスの運転手など5人がけがをし、バスに乗っていた小学生にけがはないということです。 「事故を起こした修学旅行のバスには、愛知県豊田市にある小学校の6年生が乗っていました。28日朝出発し、1泊2日で、奈良と京都を回る予定だったということです」(記者) 事故は、なぜ、起きたのでしょうか。
バスを運行していた名鉄観光バスによると。 「法隆寺に行く際にバスが対向車線にはみ出し、乗用車にぶつかった」(名鉄観光バス 阿部昌幸総務部長) 名鉄観光バスによると、運転していたのは50代の男性で10年以上勤務する、ベテランだったといいます。車両については乗務前に点検し、特に問題はなかったということです。 名鉄観光バスは「点呼を乗務の前に必ず行い、その際にアルコール検査を実施している。本日はそれについては問題なかった。運転手の細かい健康の状況など全力で把握に努めている」と話しました。 警察や小学校によりますと、バスの運転手は走行中から意識を失っていた可能性があります。事故後、救急隊が到着したあと回復し、命に別状はないということです。 小学校によりますと、児童にけががなかったため、修学旅行については予定通りに実施するということです。 (9月28日15:40~放送メ~テレ『アップ!』より)