キャスターの辛坊治郎氏(66)が20日、ニッポン放送のラジオ番組「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」に生出演。1997年に発生した神戸連続児童殺傷の全事件記録が廃棄されたことにコメントした。
1997年に神戸市須磨区で発生した連続児童殺傷事件で、神戸家裁は、当時14歳で逮捕された加害男性の事件記録全てを廃棄。最高裁の少年調査記録規程によれば、少年事件の捜査書類や審判記録については少年が26歳に達するまで保存することになっている。
だが、史料や参考資料となるべきものは「保存期間満了の後も保存しなければならない」とし、永久的に特別保管するよう定めている。
具体的には、世相を反映した事件で史料的価値の高いもの、全国的に社会の耳目を集めた事件などとされる。
このニュースについて、辛坊氏は「これ、間違いなく当てはまりますよ」と話し、事件については「印象に残るという意味では筆頭格に属するわけで。あの少年の心理状態はどうだったのか、取り調べはどうだったのかということを含めて、後世に伝えるべきことは沢山あったはず」と指摘した。
資料の廃棄については「他の事件と違って(資料の)量が膨大」と言い「段ボール箱何個で、相当な体積を占める量なので。かなり意識して捨てると決めないと、廃棄が行われるはずがない」と語気を強めた。
続けて「誰かの意思が働いて、誰が命じてこうなったのか?役所の人たちは、基本的に間違いを認めない」と述べた。