手取り15万円。既婚子どもなしで鍼灸指圧師・柔道整復師として働く40代男性(和歌山県在住)が語る暮らしのリアルをご紹介します。 「収入よりも、ゆったりとした暮らしぶりを優先」All About編集部のアンケートで、現在の生活について以下のように語ってくれました。
「自分のペースで仕事ができる。患者さんとの人間関係もいい。ずっとしたかった人生をかけた仕事なので、とても満足している。収入は少ないが生活に困っておらず、身の丈にあった生活が心地よい。前はたくさん仕事をして、収入も多かったが、体を壊し精神的にも追い詰められ、家族関係もよくなかった。だが今は、収入よりもゆったりとした暮らしぶりを優先し、家族との関係はとても良い。余裕が出てきたので、人生をじっくり楽しめる。収入よりも健康重視です」と、現状に満足しているとのこと。
世帯年収を伺うと「自分200万、妻86万」、株式投資も「500~1000万円未満」と回答。それでも「仕事の量が少ないので体と心が楽だが、自営のため、突然収入がなくなってしまう可能性がある。大きな出費が時にあり、家の修繕(築18年)や車(11年乗っている)、家財道具などのいずれかを買い替える必要が出てきている(ほとんどの家電が、15年以上使っている)ので、貯金を崩さねばならないときが来るのが心配だ。30年でいくら取り崩すかをきっちり計算してはいるが、先のことは分からず、老後は日本がどうなっているかもわからない。日本の未来を考えると、介護や医療が不安だ。お金がかかりそうだ」と、将来には不安を抱えている様子。
お金や生活に関する今後の希望については「生活は、このままのゆったりしたものがいい。お金はもう少し余裕が欲しいが、身の丈に合った出費が安心感がある。妻が病気がちなので、それに対するお金の使い方を考えていきたい。働けるだけ働きたいので、健康面に注意を一番払いたい。老後は、老人ホームの個室で過ごしたい。そのためのお金は用意している(人生の前半でだいぶ貯金した)」と、不安はあるものの、今の生活を続けていきたいとのことでした。