火事でもないのに、ホテルの火災報知器を鳴らしたのは、常連客の男だった。そして、その男には顔にも入れ墨が…。
額と首回りにタトゥー(入れ墨)が入った男。偽計業務妨害容疑で逮捕された、職業不詳の久永小太郎容疑者(36)だ。
宿泊していたホテルで火災報知器を2度鳴らし、従業員の業務を妨害した疑いが持たれている。
現場となったホテルの常連客で、以前から従業員に多くの要求をする、いわゆる“カスハラ男”だったとみられている。
事件は2月15日夜、東京・大田区のビジネスホテルで起きた。
調べによると、久永容疑者は15日午後8時21分、火が出ていないのにもかかわらずホテルの火災報知器のボタンを押し、非常ベルを鳴らした。
ホテルの従業員は久永容疑者がボタンを押したと判断し、ベルを止め、2分後に「宿泊客が火災報知器を押した」と110番通報した。
すると、それから4分後、久永容疑者が再び火災報知器のボタンを押したのだ。
6分間に非常ベルが2回鳴る事態に、他の宿泊客も「火災報知器が鳴っています」と110番通報。
これが消防にも転送され、ホテルにパトカーや消防車が駆けつける事態となった。
このため、ホテルの従業員らは通常業務ができず、他の客への対応を余儀なくされた。
久永容疑者は現場となったホテルを2022年6月から80日ほど利用。その都度、従業員に数多くの要求や無謀な注文をし、トラブルになっていたという。
今回の事件について、容疑を認めている久永容疑者。火災報知器を押した理由について、次のように供述している。
久永小太郎容疑者:非常ベルが鳴れば従業員が来ると思ったので押した
また2回押した理由については、「(従業員が)来なかったのでもう一度押した」などと話している。
(イット! 2月17日放送より)