誰もがおかしいと感じる学校の校則が問題となって久しいが、広島市のある中学では、学校に事前報告が必要という校則によって、1月の寒い日に上着を脱ぐよう指導していたことが物議を醸している。街の声を取材すると「ブラック校則」を声をあげ変えたという例も。
今年1月、広島市内の中学校で、寒い日に上着を着てきた生徒に対し、学校へ事前に報告することが決まりだとして、上着を脱ぐよう求める指導があった。
これを受け、市の教育委員会は「この学校では保護者が判断した場合、上着の着用を認めると校則を見直した」としている。また2022年12月に文部科学省が生徒指導の手引きを改定したことを受けて、「社会の変化に合わせて校則が適切かどうか、常に見直すことを求める」という通知を、2月中に全ての市内の学校に出すとのことだ。
いわゆる「ブラック校則」について街の声を取材した。
Q上着問題どう感じた?保護者:おかしい。生徒の安全というのであれば、体調管理が大事なのでは。他の中学では上着を着ているところもあるので、臨機応変に対応してほしい。異常なくらい寒かったので考えてほしい、考えるべき。授業の妨げにならない程度であれば、変更が認められるのが、令和の時代だと思います
大学生:ポニーテールの高さが耳よりも上だったらダメというのがありました。厳しい。これをしてて何がダメなんだろうというのはありました。先生に注意されたから直しておくか、という感じだった
Qブラック校則はありましたか?高校生:なくなったよね。ツーブロックも良くなったし、髪もそこまで言われないので。ほかの学校と比べたらやりやすくなったと思います。
Qブラック校則ありましたか?大学生:確かにありましたね、髪型とか。前髪は眉毛より上で、横と後ろは刈上げじゃないとダメみたいな。最初はおかしいと思ってました。校則を設けること自体は良いと思うんですけど、臨機応変に対応してくれたら良いのかなと思います
Q理解できない校則は?高校生:眉毛をさわれない。抜いちゃダメとかいじったらダメとか。身だしなみのレベルじゃないですか。それ位は良いのでは。指定セーターも最近できたんですよ。これまでずっとベストしかなくて。自分たちがお願いして、やっとできた
Q変えるアクションを起こした?高校生:そうです、そしたらやっとセーターができた
60代:適切な校則は、通常の基本的生活習慣が身に付く程度のレベルじゃないかと思う。髪の毛が長いから切れとかではなく、社会に出たら、きちんとした格好をしなくちゃいけないとか、時間を守るとか、そういう基本的生活習慣。そのためには校則は必要かと思いますけど…
かつて作られた校則が、見直されずにそのままになっている例も多いようだ。誰もが納得できる校則にするため、定期的に生徒や保護者、地域を巻き込んで話し合う必要があるのではないだろうか。
(テレビ新広島)