福岡市立小学校に通う女子児童が2022年、教科書を男子トイレに隠されたり、上履きの中に「きょうこそころす」と書かれたノートの切れ端を入れられたりするいじめを受け、同校が設置した第三者の調査委員会が「重大事態」と認定していたことが分かった。
【グラフ】2020年は減少したが…いじめ件数、過去最多
市教育委員会が9日、調査報告書を公表した。報告書によると、22年5月、当時小学4年だった女子児童の算数と国語の教科書がなくなり、男子トイレで見つかった。給食のビビンバの中からは鉛筆の芯が見つかり、椅子の上に画びょうが置かれたこともあった。
第三者委は、女子児童に対する計6件の行為をいじめ防止対策推進法における「いじめ」と認定。いじめ行為が短期間に連続して発生し、集中的に被害に遭った女子児童には「大きな精神的圧迫となった」として、重大事態と判断した。一方で、加害児童の特定には至らなかった。
報告書は、同校の対応の問題点として、初期対応の遅れ▽女子児童の保護者への報告の遅れ▽「ころす」の切れ端が見つかってすぐに席替えをしなかったこと――などを指摘。いじめの早期発見・対応の重要性を明記した。【竹林静】
相談窓口
・24時間子供SOSダイヤル
いじめやその他の悩みについて、子どもや保護者などからの相談を受け付けています。原則として電話をかけた所在地の教育委員会の相談機関につながります。
0120・0・78310=年中無休、24時間。
・子どもの人権110番
「いじめに遭っている」「家の人に嫌なことをされる」など、先生や親には話しにくい相談に法務局の職員や人権擁護委員が応じます。
0120・007・110=平日の午前8時半~午後5時15分
・こころの悩みSOS(https://mainichi.jp/shakai/sos/)
悩みを抱えた当事者や支援者への情報のほか、相談機関を紹介した毎日新聞の特設ページです。