中古車販売大手「ビッグモーター」店舗前の街路樹が枯れたり伐採されたりした問題で15日、東京都は原状回復工事をスタートさせた。都内では9店舗の周辺から除草剤が検出されており、都はビッグモーターに原状回復費用として約1600万円を請求。昨年10月に納付されていた。
この日、原状回復工事が行われたのは、世田谷区にある環八世田谷店前の植え込み。これまで同店舗前にあったツツジは葉っぱが落ちてスカスカ状態で、色は緑ではなく茶色になり枯れていた。しかし、ようやくきれいな緑色の新しいツツジが植えられ風景は一変した。

東京都の担当者は「オオムラサキツツジを60株ほど植え替えました。枯れたツツジを抜いて、根っこの周りの深さ約20センチ分ほどの土も入れ替えました」と、除草剤の影響を懸念して土も新しくしたと話した。
同店舗以外の残り8か所の街路樹も準備が整い次第、原状回復工事を行う。2月中に低木250株ほどの植え替えをする予定だ。ほかの店舗前の街路樹では樹木の伐採もあったが、それも植え替える。
街路樹問題が騒がれたのは昨年夏ごろ。今まで原状回復に取り掛かれなかったのは警察が街路樹問題で捜査をしていたため、証拠となる現場の街路樹に手が出せなかったからだった。
「捜査は継続しているとのことですが、現場での調べは終えたということで、作業してもいいと話がありました」(同)。警察は昨年、器物損壊の疑いで兼重宏一前副社長の自宅などを家宅捜索。なんらかの決着がそろそろ出そうだ。

もとはといえば、落ち葉も許さない「環境整備点検」が植え込みに除草剤をまく原因となっていた。都の担当者は「街路樹は都民の皆さまに親しまれており、原状回復できることはよかった。植え直したものなので、都としても育成するようしていきたい」とホッと一息。さらに、「改めてビッグモーターの前に植えたので、ビッグモーターにも緑を大切にしてほしい」と願った。
東京都以外でも全国各地の店舗前で除草剤がまかれていたが、続々と街路樹の植え替えが進んでいる。また、ビッグモーターを巡っては伊藤忠商事が買収を検討。もし実現した場合は改名する案も出ているという。
街路樹問題の捜査が終われば進展がありそうだ。