日大広報部広報課は20日、スポーツ報知の取材に対し、ラグビー部でガスバーナーを背後から当てられるなどのいじめ事案があったとする一部報道について「『1名の部員が他の部員からガスバーナーを背後から当てられた…』とありましたが、これは事実ではなく、実態は制汗スプレーにライターで火をつけ、近づけられたというものです」と明らかにした。
同事案は2022年5月に発生したという。同報道では、日大競技スポーツ運営委員会がラグビー部の試合出場は辞退すべきと決定した一方、林真理子理事長ら大学執行部が試合出場可能と判断し、出場停止にならなかったとした。これについても「競技スポーツ運営委員会において、ラグビー部の出場はやめるべきという意見はありましたが、そのような決定はしておりません。試合への出場は、関東ラグビーフットボール協会と協議し、大学の執行部で議論の上、決定したものです」と説明した。
日大では現在、アメフト部が違法薬物問題に揺れ、寮の閉鎖と活動停止に直面している。今回のいじめ事案について、「本学は当該行為は許されるものではなく、ラグビー部の改革が必要であると考えました。現在、新たな監督による指導体制の下、健全な競技生活及び安心できる寮生活を実現すべく、努力しているところです。ご理解の程お願い申し上げます。詳細につきましては、回答を差し控えさせていただきます」とした。
22年9月に開幕の昨季はリーグ戦3勝4敗の4位で全国大学選手権を逃した。今季は9日に立正大と初戦を戦い34―35で敗れた。次戦は23日に法大戦(熊谷)が予定されている。