あすから11月、“値上げ”は牛乳をはじめ770品目以上に上ります。円安・物価高の影響は広がるばかりで、日銀の黒田総裁には「現場を見に来て」という悲鳴も上がっています。
記者「様々なモノが次々と値上げされますが、あすから物価の優等生、牛乳が値上げされます」
あすの出荷分から▼明治は最大5.5%、▼雪印メグミルクは最大9.6%、▼森永乳業は最大10.2%、乳製品を値上げします。
70代「(Q.11月1日から牛乳などが値上げ)えーそうなの。困るわね」40代「育ち盛りの子供なので、2日に1回くらいは(牛乳を)買っている」
牛乳をはじめ、来月からの値上げは770品目以上に上ります。
アキダイ秋葉弘道社長「(値上げには)色々な要因があります。全ての品目の中で影響を必ず言われるのが円安ですね、一番は円安ですね」
さらに、お手頃価格がウリの外食チェーンも今年2回目の“再値上げ”に。「餃子の王将」は、「餃子」を286円から297円に値上げ。また、リンガーハットは定番の「長崎ちゃんぽん」を60円値上げし、740円に。ミスタードーナツでも「ポン・デ・リング」や「フレンチクルーラー」を129円から151円に値上げします。
40代「すぐに食べにいけるところが値上がりとなると、外食自体も行く機会も減ってしまうのかな」
今月の東京23区の消費者物価指数は、去年より3.4%上昇。40年4か月ぶりという歴史的な伸び率です。
円安で一段と広がる物価高の波。先週金曜日、日銀の黒田総裁は…
黒田日銀総裁「むしろ円高で困ってきた歴史を持っているわけで、今すぐ金利引き上げとか出口がくるとは考えていない」
円安の原因ともいわれる大規模緩和策は変えない考えを改めて強調。
一方のアメリカ・FRBは、あすからの会議で利上げに踏み切る公算が大きく、金利差拡大で円安が一段と進む可能性があります。
4か月前、黒田総裁は…
黒田日銀総裁「私自身スーパーに行ってですね、(買い物は)基本的には家内がやっていますので、包括的に物価の情報を直接買うことによって感じているということではありません」
秋葉社長は、黒田総裁に円安物価高で苦しむ現場を見て欲しいと訴えます。
アキダイ秋葉弘道社長「国を司っている人ですから、私たちと同じ生活をしろとは言いません。現場を見に来て下さい、ぜひ。目を向けて下さい、庶民に」
円安・物価高への悲鳴は強まるばかりですが、日銀が動く気配はありません。