埼玉・鶴ヶ島市の老人ホームで入所者2人が殺害された事件で、逮捕された元職員の木村斗哉容疑者(22)が2人について、「首を絞めてナイフで刺して殺した」と供述していることが分かった。FNNは、容疑者の小中学校の同級生から「カッターはさみを持って振り回す」といった当時の容疑者の驚きの行動を聞いた。
中学校の卒業アルバムに笑顔で収まる男。埼玉県・鶴ヶ島市の介護付き老人ホームで高齢の女性を殺害した疑いで逮捕された木村斗哉(きむら・とうや)容疑者22歳だ。
FNNは、木村容疑者と同じ小学校と中学校に通っていた男性から当時の驚きの行動について聞くことができた。
小・中学時代の同級生:急に校長室乗り込んだりとか、カッターはさみを持って振り回すみたいなのはありました。
15日、89歳の女性2人が入所する介護付き老人ホーム内で殺害された事件。
元職員の木村容疑者は犯行時1人で侵入し、5階の部屋で小林登志子さんを4階の部屋で上井アキ子さんを殺害したとみられている。
その後の取材で、木村容疑者が自身の犯行について、次のように供述している事が分かった。
木村容疑者の供述:ベッドで寝ているところを首を絞めてナイフで刺して殺した。
また、施設内に侵入していることが夜勤の職員に知られないよう「階段で移動していた」などと供述をしているということだ。
同じ小学校と中学校に通っていたという男性は、小学校時代にその粗暴な一面を目にしていた。
小・中学時代の同級生:急に学校抜け出すとか、ちょっと変わった奴だなと。カッとなりやすかった。先生に対して刃物を見せつけたりとか…。
また中学3年の時に同じクラスだったという男性は、「剣道部をやってたので、そのイメージがすごく強かった。中学校の時は本当に普通に笑って生活してたし、楽しそうにしていたんで、ニュースを見たときにあんな暗い感じなイメージじゃなかったので、この数年間で何があったんだろうって思うくらい。本当に中学校の時は楽しそうに生活していた感じ」と話す。
一方で男性は、こんな話を耳にしたことがあると言う。
中学時代の同級生:中学1年生の時、趣味かなんかで防弾チョッキだったり、折りたたみ式のサバイバルナイフみたいなのを学校に持ってきていたとかは、実際に見てないんですけど聞いたことありますね。
死亡した2人について「恨みはなかった」などと供述しているという木村容疑者。警察は犯行状況などから強い殺意があったと見ていて、動機についてさらに調べを進めている。(「イット!」10月17日放送より)