カーテンやブラインドのチョイス、じつは家事のしやすさや子育てにも影響が出るケースが。日刊住まいライターは、1年前に新築一戸建て住宅を購入。その際、出入りの多い窓にはカーテン、光を調節したいだけの個室にはバーチカルブラインド、子ども部屋のスリット窓にはロールスクリーンを採用しました。1年暮らしてみて、快適と感じたこと、また、後悔した点について語ります。
筆者は1年前に3階建ての一戸建て住宅を購入しました。家族構成は、筆者と夫、8歳と1歳の子どもの4人。「せっかくのマイホームだからインテリアにこだわりたい」という思いから、カーテンやブラインドは、ほぼ見た目の好みで選びました。
家族で過ごす時間の長いリビングは、自宅に友人を呼ぶ機会もあることから、家の中でもとくにこだわった部分です。
リビングにあるのは、掃き出し窓1か所、腰高窓2か所。リビングは2階にあり、掃き出し窓は洗濯物を干すベランダにつながっています。
大きくて存在感のある掃き出し窓には、モデルハウスで見て憧れていたバーチカルブラインドをつける予定でした。しかし、インテリアショップで見かけたオーダーカーテンにひと目惚れし、結局カーテンを選ぶことに。
ベランダへの出入り口になっているこちらの窓は、洗濯やゴミ出しで1日に何度も出入りします。もしバーチカルブラインドにしていたら、開閉のたびにループコードを引っぱり続けることに。全開閉しようものなら、コードを引っぱる手間も時間も増えます。
子育て中でなにかと時間に追われる毎日では、カーテンの開閉というワンアクションでさえ手間と時間を省きたいもの。出入りの多い掃き出し窓はカーテンにして正解でした。
カーテンは2倍ヒダを。生地を多く使うぶん重厚感と存在感があり、ドレープもきれいに出ます。
ちなみに、バーチカルブラインドは1階洋室の掃き出し窓に採用しました。こちらは出入りのある窓ではなく、ループコードを引っぱり続けて全開にすることは、ほとんどありません。日々の操作は、日差しの調節のために、バトンをちょっと回してルーバーの角度を変える程度。同じ掃き出し窓でも、窓の使い方や出入りの頻度を考えて選びました。
リビングの腰高窓にはバンブーブラインドを採用。掃き出し窓にはカーテンを、腰高窓にはブラインドをつけることでインテリアにメリハリを出すのがねらいでした。
バンブーブラインドは見た目がウッドブラインドに似ています。ウッドブラインドより軽く値段もリーズナブル。
こちらの腰高窓は、夕方にかなり強い西日が差します。バンブーブラインドには厚みがあるので、閉めきると日差しをしっかり遮断。ルーバーの角度を変えればリビングにやわらかい日差しを引き込むこともできます。
おしゃれさで選んだバンブーブラインドですが、機能性の面でも満足しています。
子ども部屋にはロールスクリーンを。スリット窓がある部屋なので「ロールスクリーンが映えるのでは」と思い採用しました。実際に暮らしてみて見た目や開閉の手軽さでは満足しているものの、失敗したと感じる点がちらほら。
まずはロールスクリーンでの調光について。まぶしいからと全部閉めると暗すぎるし、半開にすると日の当たる部分だけがやけにまぶしい、となかなか難しいのです。
さらに、ロールスクリーンは全開だと室内が丸見え。こちらの子ども部屋は3階にあり、幸い周囲に高い建物がないので視線がかち合うことはありません。ただ、子どもが思春期になったらイヤがられるかも、と少し不安です。
ロールスクリーンには、レースとドレープ2枚を組み合わせた仕様のものもあります。「選ぶならこちらが正解だったかな…」と後悔しているので、あとづけタイプのレースを追加予定です。
見た目重視で選んだ筆者は、成功と失敗の両方を日々の暮らしで感じています。しかし、マイホーム生活を目前にすると、つい「おしゃれな家で暮らしたい」という気持ちが強く出てしまいがち。
実際に暮らしてみないとわからない面があるとしても選ぶときには、さまざまな角度から考えてみることで、失敗を防げる可能性が高まります。
窓はどんなシーンで開閉するか、1日を通しての日当たりはどうか、目隠しとしての機能は十分か、など。これからカーテン選びをする方の着眼点として、参考になれば幸いです。