五ノ井里奈氏があきれた狠坿訴造澂畆談金提示 自衛隊に変えてほしいのは「訓練後の飲み会」

元自衛官の五ノ井里奈氏(23)が19日、東京・千代田区の日本外国特派員協会で会見を開いた。
五ノ井氏は陸上自衛隊郡山駐屯地に所属していた昨年6月から8月にかけて、複数の男性隊員から胸を触られたり、押し倒されたり、腰を押し付けられるなどの性被害を受けたことを告発した。
これを受けて防衛省は9月29日に被害の事実関係を認め、五ノ井氏に謝罪。10月17日には加害行為をした4人の男性隊員も直接、謝罪。そして今月15日、五ノ井氏に対する加害事実を認めた男性隊員5人が懲戒免職、ほか適切に対応しなかった上司3人と性的な発言をした男性1人も処分した。
この日、会見の冒頭で五ノ井氏は書類送検された当時の男性自衛隊員側から示談を提示されたこと明かした。
五ノ井氏が受けた性的被害をめぐっては、当時の男性隊員3人が強制わいせつ容疑で書類送検されたが、福島地検郡山支部は不起訴処分とした。しかし今年9月、福島県郡山検察審査会は「不起訴不当」と議決したのを受けて、地検郡山支部が再捜査をしている。
加害者の男性自衛隊員らには現在、弁護士がついており示談交渉が行われているが、五ノ井氏はその弁護士から「個人責任を問えるかどうか疑問が残る」と言われ、1人につき30万円の示談金が提示されたという。
「30万円は痴漢並みの金額だと聞いています。それよりも『個人責任を問われるかを疑問が残る』という言葉を聞き、非常に残念に思いました。それまでは被害届を取り下げるか、示談に応じるつもりでしたが、この一言で(男性自衛隊員は)ことの重大さを軽く受け止めているのではないかとあきれて驚きました」(五ノ井氏)
今後は国家賠償請求訴訟や民事訴訟を検討しているという。
「加害行為をどう受け止め、どのように責任を取るのか。代理人を通して改めて(男性自衛隊員に)質問している段階にあり、その回答を待っている。その結果で国を含めて民事訴訟をするかなど検討したいと思っています」
五ノ井氏は2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災者だ。当時出会った自衛隊員に励まされ、自身も信頼されて感謝される自衛官を目指してきたが、今回の問題を受けて牋貔犬僚瓩鯆匹辰燭箸いΑ
五ノ井氏は「自衛隊の何を変えてほしいか」という質問に「訓練が終わったあとの飲み会。男性10数人のなかの女性隊員1、2人を作る環境を変えてほしいです」と訴えた。