入居者は強制を否定「俺は納得してやった」障害者施設“不妊処置”問題 北海道が事実確認の調査

北海道・江差町の障害者支援施設で、結婚などを希望するカップルに対し不妊処置を提案していた問題で、北海道はきょう午後、現地調査に入りました。
江差町にある社会福祉法人「あすなろ福祉会」は、施設に入居する知的障害があるカップルが結婚などを希望した場合に、不妊処置の提案をしていました。
あすなろ福祉会 梅村雅晴常務理事「強制したなんてことは一度もない。保護者と本人の意思があって、このような避妊の手術を望むということ」
「あすなろ福祉会」は入居している8組16人が「不妊処置」に応じていて、処置を拒否して施設を退所したケースはないと説明しています。
不妊処置に応じた40代のカップルは、処置の強制はなかったと話します。
男性入居者(40代)「不妊手術があるよと話を聞いていたが、それを聞いて俺は納得してやるということにした。子どもを作ったとして、育てていける勇気がない。今は幸せ」
女性入居者(40代)「(同じ気持ちですか?)一緒です」
北海道は事実を把握しておらず、問題を受けて午後2時前から「あすなろ福祉会」に調査に入りました。