炎天下が続く今、警戒が必要なのが、車内熱中症です。今年もすでに、死亡事例が発生しています。35℃以上の猛暑日の車内は、どれほど危険なのでしょうか。JAF認定セーフティアドバイザーに聞きました。 ◇18日、千葉県の潮干狩り会場で2時間ほど楽しんだという家族。車で帰るそうですが、ドアを開けると…。「あっつ! サウナくらい暑いかも。じいじも入ってみて」「シートがね、焼けた感じかな」
別の家族も…。「あつい!」「ひたすらエンジンかけておくしかない。あ、乗らないで。まだ乗らないで」車内は、危険を感じるほどの温度に。 ◇炎天下が続く今、警戒が必要なのが「車内熱中症」です。今年もすでに、死亡事例が発生しています。17日、最高気温36.2℃の猛暑に見舞われた埼玉県越谷市。県などによると、直射日光があたる共同住宅の駐車場で、運転席のドアが開いた軽自動車を通行人が発見。車はエンジンがかかっておらず、車内には、65歳の女性が口を開けて座っていて、反応もなかったといいます。通行人が救急車を呼び、女性は病院に搬送されましたが、熱中症による死亡が確認されました。 ◇35℃以上の猛暑日の車内は、どれほど危険なのか。気温が35℃の日、どのくらいのスピードで車内の温度が上がるのかを調べた実験映像です。車内を、サーモグラフィーと温度で見ていきます。スタート時点の温度は25.5℃です。実験開始。すると、わずか5分ほどで車内の温度は、外の気温と同じ35℃に。さらに、開始からたった10分で、体温よりも高い38℃近くまで上昇しました。1時間以上が経過すると、車内は高温を表す赤や黄色だらけの状態に。車内温度は、約50℃に達しました。 ◇専門家は、警鐘を鳴らします。JAF認定セーフティアドバイザー 杉本実さん「(35℃の場合)エンジン止めて15分後には、熱中症で命を落としてしまう危険に達する」日差しがある日は気温が20℃台であっても、危険性はほぼ変わらないといいます。JAF認定セーフティアドバイザー 杉本実さん「気温が23℃で同じような実験をしたところ、最高で車内温度48.7℃まで上昇。過ごしやすい温度でも、車の中は危険です」絶対に守ってほしいことは…。JAF認定セーフティアドバイザー 杉本実さん「車の中にお子さんやペットを残すのは、絶対やってはいけない行為。ちょっとの時間だから大丈夫という安心は禁物。必ず車の中に誰か残っていないかを確認して車を離れる。年齢は関係ない」 ◇19日も35℃を超える猛烈な暑さとなるところがある見込みで、熱中症に厳重な警戒が必要です。
炎天下が続く今、警戒が必要なのが、車内熱中症です。今年もすでに、死亡事例が発生しています。35℃以上の猛暑日の車内は、どれほど危険なのでしょうか。JAF認定セーフティアドバイザーに聞きました。
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18日、千葉県の潮干狩り会場で2時間ほど楽しんだという家族。車で帰るそうですが、ドアを開けると…。
「あっつ! サウナくらい暑いかも。じいじも入ってみて」「シートがね、焼けた感じかな」
別の家族も…。
「あつい!」「ひたすらエンジンかけておくしかない。あ、乗らないで。まだ乗らないで」
車内は、危険を感じるほどの温度に。
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炎天下が続く今、警戒が必要なのが「車内熱中症」です。今年もすでに、死亡事例が発生しています。
17日、最高気温36.2℃の猛暑に見舞われた埼玉県越谷市。県などによると、直射日光があたる共同住宅の駐車場で、運転席のドアが開いた軽自動車を通行人が発見。
車はエンジンがかかっておらず、車内には、65歳の女性が口を開けて座っていて、反応もなかったといいます。通行人が救急車を呼び、女性は病院に搬送されましたが、熱中症による死亡が確認されました。
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35℃以上の猛暑日の車内は、どれほど危険なのか。
気温が35℃の日、どのくらいのスピードで車内の温度が上がるのかを調べた実験映像です。車内を、サーモグラフィーと温度で見ていきます。
スタート時点の温度は25.5℃です。実験開始。すると、わずか5分ほどで車内の温度は、外の気温と同じ35℃に。
さらに、開始からたった10分で、体温よりも高い38℃近くまで上昇しました。1時間以上が経過すると、車内は高温を表す赤や黄色だらけの状態に。車内温度は、約50℃に達しました。
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専門家は、警鐘を鳴らします。
JAF認定セーフティアドバイザー 杉本実さん「(35℃の場合)エンジン止めて15分後には、熱中症で命を落としてしまう危険に達する」
日差しがある日は気温が20℃台であっても、危険性はほぼ変わらないといいます。
JAF認定セーフティアドバイザー 杉本実さん「気温が23℃で同じような実験をしたところ、最高で車内温度48.7℃まで上昇。過ごしやすい温度でも、車の中は危険です」
絶対に守ってほしいことは…。
JAF認定セーフティアドバイザー 杉本実さん「車の中にお子さんやペットを残すのは、絶対やってはいけない行為。ちょっとの時間だから大丈夫という安心は禁物。必ず車の中に誰か残っていないかを確認して車を離れる。年齢は関係ない」
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