議会に「NO」を突き返す 伊東市・田久保真紀市長が市議会へ解散通知 市議選費用は約4500万円…市民も呆れ「大義がない」

学歴詐称問題などをめぐり市議会から不信任決議を受けた静岡県伊東市の田久保真紀市長が、市議会に対し解散を通知しました。「大義がない」と批判を受けた今回の解散、市民もあきれているようです。
市議会からNOを突き付けられた市長が、市議会にNOを突き返しました。
伊東市 田久保真紀市長「令和7年9月10日、議会を解散するため通知を致します」
きょう午前、伊東市の田久保市長は市議会議長に対し、「市議会の解散」を通知する文書を手渡したのです。
学歴詐称を指摘されている田久保市長をめぐっては、今月1日の市議会で不信任決議案が全会一致で可決されました。このため田久保市長は、議会の解散か、自らの辞職・失職のいずれかを、あすまでに選択することを迫られていました。
解散を選んだ田久保市長。その理由について説明を求めると…
伊東市 田久保真紀市長「市政にとって、また市民生活におきまして、大変重要な議会においての審議や採決が、議会初日に放棄されてしまった事実は冷静に受け止め、改めて広く市民の皆さまに信を問うべきであると」
市議会側の責任を問う姿勢を示しました。
市議会側は、市長の判断を痛烈に批判します。
前伊東市議会議長 中島弘道氏「大義なき解散で、私たちには怒りしかありません」前伊東市議会副議長 青木敬博氏「市民ファーストよりも自分ファースト」
今後40日以内に市議会議員選挙が行われることになりますが、市政の停滞が続くうえ、選挙にはおよそ4500万円の費用がかかる見込みです。
伊東市民「最初から市民がどうなろうと関係ない。全く大義がない。自分を守りたいだけ」「ほとんどの市民がもう信じていない。本来だったら辞任してもらった方が良かったんじゃないか」
伊東市の混乱は収まる気配がありません。