「全裸の男」埼玉で30の事件に関与か、死傷者は計15人…殺人未遂容疑で9回目の逮捕

埼玉県内で4月、全裸の男による車の強奪やひき逃げなどが相次いだ事件で、県警は8日、住所不定、無職西村大輔容疑者(48)を殺人未遂容疑で再逮捕した。
逮捕は9回目。
県警幹部によると、一連の事件は4月21日午後8時20分頃~同9時40分頃、さいたま、川口、草加、蕨の4市で発生し、西村容疑者は30の事件に関与した疑いがある。死傷者は、さいたま市緑区で西村容疑者の車にはねられて死亡した男性(当時46歳)ら10~70歳代の計15人だった。
県警はタクシーを奪おうとして運転手にけがを負わせた強盗致傷容疑など計21件を、さいたま地検に追送検する方針だ。
発表によると、西村容疑者は4月21日午後9時半頃、草加市清門の県道で、運転していたタクシーを同市の自営業男性(29)の軽バンに衝突させ、男性を殺害しようとした疑い。調べに対し黙秘している。男性は顔などに全治3か月の大けがをした。
西村容疑者は男性の車の約65メートル手前から法定速度を超えて逆走していたといい、県警は、速度を緩めずに衝突していたことなどから殺意があったと判断した。